159. 願わくば ページ19
イルミが言った言葉の意味が分からな過ぎて、思わず素で返してしまう。
開いた口も閉じず、ただただイルミを見つめた。
……いや、ただただ見つめることしか出来なかった。
っていうか “ 何なの ”、どういう意味ですか。
……ごめんなさい私 理解力乏しすぎて全くわかんない！
イルミ「なんか、ごめんって言ってたって伝えられたんだけど」
イルミは 私が混乱していることに気がついたのか、私が分かりやすいように伝えてくれた。
ありがとうごぜえますだイルミ様。
……しかし……、ごめんって言ってたって伝えられた……？
……あ、もしかしてあの時！？
ゼノさんに、イルミに伝えといてって言ったことかな。
それしか心当たりないけど……、一応聞いてみよう。
A「それって、ゼノさんに伝えられた？」
イルミ「うん」
あ、やっぱり。
ごめん、って伝えてって言ったの、ゼノさんの時しか思い当たらないもん。
……でも、それでもよく分からん。
いったい、イルミは何が分からないんだろう。
私が首を捻っていると、イルミも私と一緒に首を傾げた。
くっそう、イルミのキョトンってした顔可愛過ぎか！
……ハッ、私ってばイルミに対しても可愛いと思ってしまうなんて……。
イルミって私より何歳も年上だよね。なんで可愛いなんて思っちゃうんだろう。
私、年上好きとかそんなのじゃないよ！？
どっちかっていうと年下の方が……、って何言ってんだ私。
と、とにかく！ 今は年下好きとかそんな事考えている場合じゃない！
イルミの質問の意味を考えなきゃ。
……いやもう、いくら考えても分かんない気がする。
いっそのこと直接聞いちゃえ。
A「イルミ、何が分からないの？」
私は少し不安を覚えながらも、イルミに単刀直入に聞いてみた。
私とイルミの中で沈黙が流れる。
イルミは首を傾げたまま、じっと私の目を見つめている。
私も負けじとイルミの目を見つめ続けた。何を競ってるんだ私たちは。
それから数十秒後、ようやくイルミが出した言葉は、
「どういう事？」
……だった。
……えぇぇえぇー......。やっばい、話し進まない……。
早く話を終わらせて、プリン買って天空闘技場帰りたい。
それで、願わくばゴンとキルアの寝顔を拝みたい。
......まあ、生きてここを出られたら、の話だけども。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» コメントありがとうございます！ おまたせいたしました！ (2015年10月12日 12時) (
レス) id: 5a7ea2af23 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 待ってます(｡+･`ω･´)ｷﾘｯ (2015年10月5日 17時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます！ 楽しんで頂けてるなら幸いです！ (2015年8月29日 13時) (レス) id: 70f9e0d648 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - おもしろいですね！昨日から見させていただいてますけど、おもしろい！楽しませていただいてます！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年8月28日 12時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Schiff | 作成日時：2015年8月23日 11時
