157. お姫様抱っこ中にやられたら怖いことNo.1 ページ17
イルミ「ほら、着いたよ」
イルミの声が聞こえて目を開けると、イルミが私の顔を覗き込んでいる姿が。
私、いつの間にか寝ちゃってたんだ。 やっばい、自分が呑気過ぎて怖くなって来た。
私は欠伸を一つして、目を擦る。
周りを見回してみると、あの大きな門がそびえ立っていた。
ひゃー……、いつ見ても大きいな……。
っていうか、なんでだろう。
ヒソカにお姫様抱っこされた時は すっごい体勢キツかったのに、
イルミにお姫様抱っこされた時は全然 体勢キツくなかった。
むしろ心地よかったりする。なんかお姫様抱っこし慣れてる感じ。
もしかしてヒソカって意外と女慣れしてないんじゃ！？
それだったら面白いのになー。
……あ、でもわざと体勢キツくさせてたって可能性もなくはないよね……。
私自身、初めてのお姫様抱っこで妙に力んじゃってたって事もあったし、そのせいだったのかも。
ちぇー、ヒソカの意外な弱点見つけたと思ったのにな。
また今度会ったら問いただしてみたいけど ヒソカって嘘とか上手そうだし、
けっこう何考えてるのか分かんないときあるから意味ないかな……。
あ、そういえばツボネさんにお姫様抱っこされてた時も体勢キツくなかったっけ。
なんて考えていると、突然お尻から痛みと衝撃が走った。
A「い''っ！？ 何すんのさ、いきなり！」
気が付くと、イルミの腕の中にいたはずの私の体は 思いっきり地面に着いていた。
ってことは、イルミってば私のこと、あの高さから落としたな！？
お姫様抱っこされてる時にやられたら怖いことNo.1のこと平気な顔でしやがったのか！
イルミを精一杯睨みつけると、イルミは「だって俺、落とすよって言ったし」と言って、
あの大きな門の方へ歩いて行った。
ええー……、ちょ、何なの。落とすよって言ったし……って。
普通、落とそうなんて考えないから！ 鬼畜か！
鬼畜足蹴りのA、なんて呼ばれている私が言えることじゃないけども。
私は ため息をついてから立ち上がると、ズボンに付いた砂を落とすために軽く叩いた。
その後、あの大きな門の方に歩いて行くイルミの背中を追い掛けるために駆け出す。
……あれ、なんで普通にイルミの背中 追い掛けちゃってるんだろう。
イルミん家って暗殺一家だよね、なんで普通に入ろうとしてるの！？
……でも もう……、いっか。
私は一時的に今から入る家が暗殺一家の隠れ家だと言う事を忘れる事にした。
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Schiff(プロフ) - チヒロさん» コメントありがとうございます！ おまたせいたしました！ (2015年10月12日 12時) (
レス) id: 5a7ea2af23 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 待ってます(｡+･`ω･´)ｷﾘｯ (2015年10月5日 17時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます！ 楽しんで頂けてるなら幸いです！ (2015年8月29日 13時) (レス) id: 70f9e0d648 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - おもしろいですね！昨日から見させていただいてますけど、おもしろい！楽しませていただいてます！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年8月28日 12時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Schiff | 作成日時：2015年8月23日 11時
