153. 驚いた時ほど冷静に ページ12
くっそう、あの黒髪オールバックめ、大人気なしか！
たとえ自分が勝ったとしても、普通譲るでしょ！ しかも勝った時、思いっきり鼻で笑われたし。
私は足音をドスドスならしながら夜道を歩いていた。
ジャンケン？ お察しの通り負けました！ 何さ何さ、胸元openのすごい服着てた癖に。
……思いっきりプリンを受け入れる口だったのになあ……。プリン食べたい。
あとで適当にどこかでプリン買おっかな。
そんな事より あの黒髪オールバックさん、次に会ったら絶対にプリン奢らせてやる！(理不尽)
食べ物の恨みは怖いんだから！
……まあ、私から 黒髪オールバックさんにジャンケンで勝負って言い出したから、
そんなこと言う権利なんてないけどさ。
でも私、まだ子供だし！ 自分勝手なんですー。
なんて考えていると、どこからか血生臭い風が吹いてきた。
何か嫌な予感が……。でも、確かめられずにはいられない。匂いのする方に行ってみよう。
その匂いを辿ってみると、暗い路地裏についた。
い、いかにも怪しそう……。
よし、思いっきり見る勇気はないから影からこそっと見よう。
建物の影から少しだけ顔を出して見てみる。
私はその状況を目の当たりにして、息を呑んだ。
A「なに、これ……」
一瞬フリーズして、やっと出た声もたぶんだけど震えている。
その状況を詳しく説明すると、そこにはイルミさんらしき人が立っているけど、
周りには数人の子供が倒れていて、地面が血の海になっている状況だ。
なんかびっくりとか恐怖の度を越えたら逆に冷静になれるっていうけど、本当だったんだ。
心は冷静っぽいけど、体は全然冷静じゃない。なにこれ、めっちゃ足震えてる。
……あー！ もう、こんな事考えてる場合じゃないのに！
っていうか、どうすればいいんだろう。イルミさんに声かけた方がいい？ 逃げた方がいいのかな。
「……誰かと思ったらAか。何してんの、こんな所で」
……え？
突然 背後から聞こえた声に、背筋が凍りついた。
ゆっくりと振り返ってみると、私を見下ろすイルミさんの姿が。
なんで！？ さっきまであそこにいたのに！
さっきイルミさんがいた場所を見てみると、そこには倒れる子供達と血の海しかなかった。
イルミ「ねえ、何してるのって聞いてるんだけど？」
相変わらずの無表情だけど、口調がなんか苛立っている。
早く言わないと殺られちゃいそうだけど 声が出ない。
ど、どうしよう……。
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Schiff(プロフ) - チヒロさん» コメントありがとうございます！ おまたせいたしました！ (2015年10月12日 12時) (
レス) id: 5a7ea2af23 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 待ってます(｡+･`ω･´)ｷﾘｯ (2015年10月5日 17時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます！ 楽しんで頂けてるなら幸いです！ (2015年8月29日 13時) (レス) id: 70f9e0d648 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - おもしろいですね！昨日から見させていただいてますけど、おもしろい！楽しませていただいてます！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年8月28日 12時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Schiff | 作成日時：2015年8月23日 11時
