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練習から戻って、部屋のベッドで天井をぼーっと見つめながら考えを巡らせた。
数年前、ある人の紹介で数日間韓国の事務所の練習に参加したことがある。その時に俺の後ろの列で踊っていたのは、間違いなくAさんだった。
あの時の彼女の踊りを見たその場に居た全員が、間違いなく虜になったと思う。
名札を見て名前を知って、事務所の練習生であることを知って、そこに所属するアイドルのコンサートにも行った。練習生としてバックダンサーに身を投じて居た彼女は、そのアーティストよりも遥かに輝いていた。
それなのに突然、居なくなった。
ホームページの練習生一覧から消え、名前を検索すると「期待の練習生だったのに突然退所した。」という言葉ばかり。
なぜ、どうして、昔の俺が目指していたのは彼女だったのに。もう二度と彼女のダンスが見れないなんて、信じたくない。そう思いながらも新しい目標を見つけて、オーディションに参加して、このメンバーでまた新しい目標を見つけて。
進む俺に突然突きつけられたマネージャーからの言葉は、「世話人はAだよ」そして、「Aの過去は誰にも言わないで。それから、Aの前でもその話題には触れないで欲しい。」だった。マネージャーが、俺が一度彼女に会っていることを誰に聞いたのかは分からない。でもそんな事はどうでもよくて、真実を確かめられないことがもどかしかった。
今日だって、あわよくば踊る姿を見たいと思ったから誘った。決して優しさなんかじゃない。
「っはー、眠い。やばい。」
風呂から上がって部屋に入ってきたのは、同じ部屋を使うルームメイトの純喜。大きな声で言うから、思わず思考を止めて起き上がった。
「疲れてるんじゃない？珍しく練習なんてするから。」
「1番最後やったから長湯しすぎました。」
「Aさんに感謝しなよ、今までなら最後の人が掃除なんだから。」
純喜はあからさまに顔を歪めながら、ベッドに入ってスマホを弄る。
「なんでみんなあいつのこと受け入れてるんすか。」
「…Aさんにも、きっと事情があるんだよ。」
「そんなん知らんし。あーあ、ほんまに。嫌な感じ。」
"Aさんにも、事情があるんだよ。"
純喜に投げかけた言葉は、まるで自分に言い聞かせるようだった。
もう、彼女のダンスを見る事は出来ないのだろうか。
どうして突然やめてしまったのか、聞くことも、出来ないのだろうか。
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ゆんこ(プロフ) - 最後あたりの翔也くんにとてもキュンキュンしました (2023年3月27日 21時) (
レス) id: a4539225cc (このIDを非表示/違反報告)
マツ子(プロフ) - ペンバタ。@くれふぁん所属さん» 教えていただきありがとうございます！早急に対応させていただきました。 (2022年10月19日 11時) (レス) id: 67e955b2fa (このIDを非表示/違反報告)
ペンバタ。@くれふぁん所属(プロフ) - コメント失礼します。オlリlフlラついてますよ！違反になってしまうので、外してくださいね。これからも応援してます…！ (2022年10月19日 7時) (レス) id: 7507a04f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マツ子 | 作成日時：2022年10月18日 22時
