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「どこ行ってたの?」
「韓国だよ、留学の準備で。」
「え?」
「…ごめんね、後でみんなに言おうと思ってる。」

荷物を置いて、部屋の中で向き合いながら話す。
Aちゃんの決断に、喜ぶのが正しい。けど今の僕は、それどころじゃなかった。

「いつ、帰ってくる?」
「1年、くらいかな。」

決して短い期間じゃない。だからこそ、今、ちゃんと気持ちを伝えなきゃいけない。

「あの、さ。Aちゃん。」

向き合ったまま、しばらくの沈黙。意を決してそれを破った僕は、目の前の彼女を見つめた。

「この前の誕生日、歌、歌ったでしょ。」
「うん。嬉しかったよ、ありがと。」
「あの時、本当にAちゃんのこと考えて、歌った。」

好きで、大切で、僕がそばに居たい。そんな気持ち。

「うん、ありがとう。…あのね、翔也くん。」

今の言葉で、とても伝えきれたとは思わない。けどAちゃんが何もかも分かってるように笑うから、僕はそのまま口を閉じる。

「私、翔也くんの事、すごく好きだと思う。」
「…うん。」
「翔也くんが居たから、今の私が居る。本気でそう思うの。」
「うん。」
「…好きって意味、分かる?」
「分かるよ、だって、僕も好きだから。」

彼女の問いに、僕は目を見たまま頷いた。僕の気持ちはやっぱり伝わりきってなくて、お互いの気持ちが同じ好きだと気付いた彼女の頬が、ゆっくりと赤くなる。

「うそ、うそでしょ。」
「本当だよ。だって今、めちゃくちゃ抱きしめたいし。」
「…じゃあ、抱き締めても良いよ。」
「ダメ。まだ、付き合ってほしいって僕言ってない。」

ぱちぱちと瞬きを繰り返した彼女が、相変わらず頬を赤らめたまま僕を見つめる。そして何かを考えて、首をブンブンと横に振った。

「うん、そうだね。まだ付き合えない。」
「付き合えない?」
「付き合えない。私が、大きくなるまでは。」

Aちゃんは、ゆっくり僕の手に触れた。

「翔也くんの横に並んで、恥ずかしくないくらいになりたい。」
「今でも恥ずかしくないじゃん。」
「でも、認められたいの。翔也くんに相応しい人になりたい。」

彼女の言う意味は分かった。
アイドルと一般人、世間の目はある。ここで自分の欲を押し付ける理由はない。


だって、僕はいつまでもAちゃんが好き。
いつまでも、Aちゃんを待ち続けられるくらい、好きだから。


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ゆんこ(プロフ) - 最後あたりの翔也くんにとてもキュンキュンしました (2023年3月27日 21時) (レス) id: a4539225cc (このIDを非表示/違反報告)
マツ子(プロフ) - ペンバタ。@くれふぁん所属さん» 教えていただきありがとうございます!早急に対応させていただきました。 (2022年10月19日 11時) (レス) id: 67e955b2fa (このIDを非表示/違反報告)
ペンバタ。@くれふぁん所属(プロフ) - コメント失礼します。オlリlフlラついてますよ!違反になってしまうので、外してくださいね。これからも応援してます…! (2022年10月19日 7時) (レス) id: 7507a04f20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マツ子 | 作成日時:2022年10月18日 22時

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