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「え？」
「１週間、休み。」
翌日。休みの俺たちの部屋に来たのはAさんでは無くマネージャー。そして、彼女は１週間休むという事実を告げられた。
「それから、純喜とAの曲出来上がったから置いとくね。」
そう言って１枚のCDをテーブルに置いたマネージャーは、「今日は台風だから家から出ちゃだめだよ」と告げて、部屋を出て行った。
昨日は何も言っていなかったのに。マネージャーも、どうして理由を言わないのか、なぜ昨日の今日になって突然の長期休暇なのか、本当に何も分からなかった。
それに、ドラマの曲も。やり直しを告げられて、いつの間に彼女は撮り直しを終えたのか。慌ててCDの日付を確認すると、それは今日の早朝になっていた。
「１週間も休みって、どっか行くのかな？」
「でも長期休暇とかなかったしなー、たまには休みたいでしょ。」
そんなことを言うメンバーを気にも留めず、俺は何故、ばかり考えていた。それはきっと翔也も同じで、俺の横に来た彼がそっと肩を叩いた。
「聴きたいです、それ。」
そんな言葉に、意図は違えどメンバーみんながそう言ってくれた。俺はそのままディスクをセットして、再生ボタンを押す。
レコーディングの日だって、俺にとっては充分過ぎるほど彼女の歌声は素晴らしかった。けどここに感情がこもった今、それはまた更に俺の耳を、心を、強く掴んで離さない。
こんなに、好きになってたんやな。
それは自分の気持ちではなく、彼女の翔也に対する気持ちの話。
「えぐ…これ、ほんまにAさん？」
聴き終えたあと、全員が沈黙してしまうほどの歌声。
その沈黙を破った汐恩の言葉を皮切りにまた騒ぎ出したメンバーを横目に、俺は翔也を見た。
「翔也のこと想って歌ってるんやろな。」
「…まさか。そんなことないですよ、きっと。」
「早く１週間過ぎてくれたらええな？」
「そうですね、…早く、過ぎてほしいですね。」
翔也の頬が緩むのを見て，俺は茶化すように肘で彼の腕をついた。
彼ももう分かっている。自分が想われていること、あの視線の本当の意味。
俺も、もう分かっている。彼女の翔也に対する恋心と、自分の嫉妬や妬みが、スルスルと溶けていくこと。
彼女が、彼が、幸せになれる。
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ゆんこ(プロフ) - 最後あたりの翔也くんにとてもキュンキュンしました (2023年3月27日 21時) (
レス) id: a4539225cc (このIDを非表示/違反報告)
マツ子(プロフ) - ペンバタ。@くれふぁん所属さん» 教えていただきありがとうございます！早急に対応させていただきました。 (2022年10月19日 11時) (レス) id: 67e955b2fa (このIDを非表示/違反報告)
ペンバタ。@くれふぁん所属(プロフ) - コメント失礼します。オlリlフlラついてますよ！違反になってしまうので、外してくださいね。これからも応援してます…！ (2022年10月19日 7時) (レス) id: 7507a04f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マツ子 | 作成日時：2022年10月18日 22時
