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「Aさん、今日練習行くん？」
「はい。なので昼までに全部終わらせときますね。」
あれから数週間。Aさんは世話人の仕事をしながら、レッスンも始めたらしい。すっかり表情も変わって、地味だった見た目も段々とアイドルのような容姿に変わっていた。無論、メンバーからも大絶賛だったけど、かと言って恋愛対象で見ている人は居なかった。
翔也と俺を除いて、だけど。
あの日翔也の気持ちを知った時、なぜかすごく嫌だった。あれだけ冷たくしていたくせに、都合がいいのは分かってる。けど、彼女が前を向き始めたのが、俺の言葉があったからだと思いたい。彼女の光になっているのは、自分であったら良いのにと思わずにはいられなかった。
「Aちゃんおはよ。」
「おはようございます。…翔也くん、髪跳ねてる。」
起きてきた翔也。うとうとと瞬きを繰り返す彼に、彼女が笑った。
いつからか2人の距離は縮まっていて、Aさんも翔也にはどこか心を許しているような。そんな雰囲気さえも感じる。
そういうの、嫌やなって。そういう気持ち。
2人の距離がメンバーや俺たちの未来を邪魔しそうで嫌というわけじゃなく、男として、どうしても見ていられない部分があるのだと思う。
「あんま、馴れ馴れしくせんほうがええんちゃうん。」
「あ…はい。すみません。」
Aさんの手が翔也の髪に伸びた時、それを思わず静止した。それを"メンバーとして"注意していると思っている彼女と、"男として"辞めさせたと分かっている翔也の差は、表情で分かる。
「純喜くん、まじ心狭いですね。」
はぁ、と溜め息を吐いた翔也が、聞こえるようにそう言った。俺は何も言えず、洗面所へと向かった彼を見送った後にAさんへと視線を移す。
未だ、申し訳なさそうにする彼女は、ぺこっと頭を下げて洗面所へと向かう。
「行かんでええよ。」
「…でも、なんか翔也くん傷ついてましたよ。」
「俺やって傷ついてるし。」
「えっ」
なんで？と言いたそうなその顔。…そりゃな、Aさんは俺らのいざこざなんて何も知らんわけやし。そんな顔をするのも無理はない。
かと言って、理由を聞かれたらなんと答えたら良いのか。「Aさんを取り合って揉めてます」なんて言えるわけもなく、それ以上追求されないように俺はあくびと共にソファへ寝転んだ。
「あの！河野さん。」
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ゆんこ(プロフ) - 最後あたりの翔也くんにとてもキュンキュンしました (2023年3月27日 21時) (
レス) id: a4539225cc (このIDを非表示/違反報告)
マツ子(プロフ) - ペンバタ。@くれふぁん所属さん» 教えていただきありがとうございます！早急に対応させていただきました。 (2022年10月19日 11時) (レス) id: 67e955b2fa (このIDを非表示/違反報告)
ペンバタ。@くれふぁん所属(プロフ) - コメント失礼します。オlリlフlラついてますよ！違反になってしまうので、外してくださいね。これからも応援してます…！ (2022年10月19日 7時) (レス) id: 7507a04f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マツ子 | 作成日時：2022年10月18日 22時
