くのたまの段 ページ27
Aside━━━━━━━━━━━
食堂でおばちゃんのお手伝いをする。
食堂のおばちゃん、本当に良い人だよ。
僕、食堂のおばちゃんの事、既に大好きだな。
そもそも、おばちゃんの提案が無ければ僕はここで働いていないしね。
僕はここに来てもう三人の恩人が出来たことになる。
一人目は伊作さん、二人目はきり丸、そして三人目が食堂のおばちゃん。
僕が厨房で調理をしていると何やらいかにも女の子みたいな声が聞こえた。
女の子、そう言えばここに来てからまだ会ったことないな。
僕は女の子(ここではくのたまと言うらしいね)見たさに厨房から出た。
「思ったより多いな。」
僕の目の前には10人程のくのたまらしき女の子達がいた。
女の子達は僕を見て首を傾げる。
そりゃそうだよね。
会ったことないし、見てすらいないんだから。
「どちら様でしょうか？」
ブロンドのくせっ毛の女の子が丁寧に尋ねてくる。
「この方は今日から忍術学園に入学なさった櫛名田Aさんだよ。」
ご飯を食べ終わった乱太郎が出際に紹介してくれた。
「よろしくね。」
僕が自己紹介する前に乱太郎が紹介してくれたので、何を言えばいいのか分からなくてとりあえずそう言った。
女の子が乱太郎達にこそこそと話す。
何を話しているのか聞こうと思い、耳を澄ませる。
「おばちゃん、焼き魚定食お願いします。」
が、その時タイミング悪く伊作さんが入ってきた。
聞こえなかったじゃありませんか。
心の中で悪態をつきながら恨めしげに伊作さんを見ると、右手を上げながら更に続けて話す。
「あ、Aちゃん。」
そうそう、伊作さん達に言いたいことがあるんだよね。
「あの、伊作さん。その、「ちゃん」って呼ぶの辞めていただけませんか？身バレしちゃうので。」
「あ、すまない。」
伊作さんが口に手を当てて黙り込む。
「呼び捨てで全然構いませんから。」
さて、話題を女の子達に戻そう。
「え？Aさんって…。」
「ん？」
藍色の髪の子が僕を指さしながら目を丸くする。
「女の子…？」
うん、とさも当たり前のように頷けば、女の子達がザワついた。
「えぇー!?凄くイケメン！女の子だったのぉ!?」
途端女の子達は僕を取り囲み、舐めるように僕を見た。
なるほど、「舐めるように」という表現は、僕の人生で使う事は無いだろうと思っていたけど、こういう時に使うんだね。
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駿河 - はるき (2023年2月21日 10時) (
レス) @page2 id: d099db8a14 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんのご友人のご友人 - 更新待機 面白かったです三c⌒っ.ω.)っ ｼｭｰｯ (2023年2月3日 23時) (レス) @page34 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - 小松田 女主てぇてぇ眺めておきたい、更新できたら、お願いします！(^^ω) (2023年1月24日 12時) (レス) @page34 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
莉ぃ兎 - はい！三次元のリア充は爆発させたくなりますwww私は腐ってますww多分。←ゆりなです。 (2019年4月29日 17時) (レス) id: 8f6b5d85cc (このIDを非表示/違反報告)
冷奴(プロフ) - ゆりなさん» 私は男女のリア充は爆発させたくなりますねwかと言って腐ってるわけでも無いのですが。多分w (2019年4月28日 11時) (レス) id: 97749a7a82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷奴 | 作成日時：2019年1月12日 17時
