鍋とイケメンの段 ページ18
Aは料理を皿に盛り付けて食堂のテーブルに並べた。
「わぁ！美味しそ〜!!」
しんベヱが大きな声を出す。
「さあ、どうぞ召し上がれ。」
Aが進めると乱太郎達が手を合わせる。
『いただきまーす!!』
それぞれ皿に盛られた料理を口に運ぶ。
兵助は真っ先に豆腐を食べる。
豆腐を箸で持ち上げるとうっとりと感嘆の溜息を漏らす。
「やっぱり豆腐は美味しいよなぁ…！」
「よっぽどお好きなんですね。」
兵助のそんな様子を見て笑っている。
「美味しい！」
「味つけが丁度いい！」
「熱っ！」
他の五年生も口々に感想を述べながら豆乳鍋を頬張る。
食堂のおばちゃんも料理を口に運ぶ。
「あら美味しい！凄いわねぇ！」
口を抑えて驚きながらAを見る。
「お口に合ったようで良かったです。」
Aはそれを聞いてほっとしたように頬を緩める。
「でも、Aさんはどうしてこんなに料理がお上手なんですか？」
乱太郎が食べながら首を捻る。
「…これでも自分の力で生きてきたんだよ？色んなところで色んな仕事してきたからね。」
Aが答える。
「いやぁ、本当に上手いっすね。ここまでとは思いませんでした。」
きり丸がAを褒めちぎると、Aは少し照れくさそうに笑った。
「それ程でも無いよ。」
「いやいや！食堂のおばちゃんに勝るとも劣らない腕ッスよ。」
きり丸がなおも褒め続けると、Aが今度は悪戯っぽく笑って言った。
「褒めても何も出ないぞ？きりちゃん。」
「き、きりちゃん!?」
不意をつかれてきり丸が戸惑った。
「うん。きりちゃんでしょ？」
Aがキョトンとしながら首を傾げる。
「あ、はい…。そッスね。」
きり丸が俯く。
その耳は心做しか少し赤くなっている気がする。
「なんで急によそよそしくなってるの？…もしかして、僕にはきりちゃんって呼ばれたくなかった？」
Aが不安そうな顔をしてきり丸の顔を覗き込む。
「いえ！全然問題無いです!!」
きり丸は、ばっと顔を上げると思ったより顔が近かったらしく、仰け反り椅子からひっくり返りそうになる。
「うわ！」
「おっと、危ないよ。」
Aが椅子から落ちそうになるきり丸の手を掴み、きり丸を支える。
それを見ていた乱太郎がぽつりと呟いた。
「イケメンだ…。」
「うん…そうだね。」
しんベヱが静かに頷くと、八左衛門も呟く。
「Aちゃん、一体どこでそんな事を覚えてきたんだ…？」
全員が思わず箸を止めた。
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駿河 - はるき (2023年2月21日 10時) (
レス) @page2 id: d099db8a14 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんのご友人のご友人 - 更新待機 面白かったです三c⌒っ.ω.)っ ｼｭｰｯ (2023年2月3日 23時) (レス) @page34 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - 小松田 女主てぇてぇ眺めておきたい、更新できたら、お願いします！(^^ω) (2023年1月24日 12時) (レス) @page34 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
莉ぃ兎 - はい！三次元のリア充は爆発させたくなりますwww私は腐ってますww多分。←ゆりなです。 (2019年4月29日 17時) (レス) id: 8f6b5d85cc (このIDを非表示/違反報告)
冷奴(プロフ) - ゆりなさん» 私は男女のリア充は爆発させたくなりますねwかと言って腐ってるわけでも無いのですが。多分w (2019年4月28日 11時) (レス) id: 97749a7a82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷奴 | 作成日時：2019年1月12日 17時
