その光が指すのは…【3】

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貴｢あってます。中間くんは｣


Aが突然そう言うてん。なんの事かわからんくって、じっと見つめとったらめちゃくちゃ悲しそうなめで一点を見つめながら話し出した。


貴｢…気持ち悪いって。男が女の子のかっこしてておかしいって…この間言ってたこと、何も間違ってません｣


それを聞いた瞬間｢あぁ、俺この子にとんでもなく酷いこと言うてもうたんやな｣って思ったんよな。

初めて見たAを見た時、ほんまに女の子やと思ってん。
誰かの妹かな？なんて…

けど、その子は周りの子達と一緒にレッスンを受け始めた。
その隣には、よく一緒にいた濱ちゃんや、当時は仲良なかったけど顔見知りの照史がおって…

一緒におるだけならまだしも、濱ちゃんは帰りにAの話をしたりするようになってきとった。

分からんかってん。
そんな、異色な子に対してそんなになんで優しくできるんかが。

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