４．書けない万年筆 ページ5
兄が死んで半年。
組対にいた私は生まれ持った薬剤耐性に目をつけられた。
異例のヘッドハンティング。
半ば強制で厚生労働省麻薬取締部に異動になった。
おとり捜査や潜入捜査。
麻薬に効く薬剤耐性で、何度も経験した。
薬が効かなくても、精神的にはもうボロボロ。
そんな私を支えてくれたのは、
班長と婚約者さん。
でも1年前。
伊達くんは張り込み終わりに暴走して突っ込んできたトラックに引かれて、そのまま帰らぬ人となった。
そのすぐ後、ナタリーさんも後を追っていった。
伊達くんが使ってた手帳とナタリーさんに渡せなかった婚約指輪は、伊達くんが教育係をしていた刑事さんに渡されたらしい。
私の元には、警察学校の卒業祝いに彼に送った
ペン先が折れて書けなくなった、
名前入りの万年筆が、遺品として届けられた。
�� Yuzuki to Wataru ��
4人に上げた卒業祝いのプレゼント。
それが遺品として私の元に返ってきてしまった。
この日から私は、無心で仕事に打ち込んだ。
何も、考えたくなかったから。
みんなが居ない現実に
心が壊れてしまいそうだった。
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リズ(プロフ) - すっごく面白かったです！マトリとかめっちゃっ設定いいですね！とてもいい作品なので更新楽しみにしてます！頑張ってください (2021年6月10日 20時) (
レス) id: c0ee422ad8 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - すごく続きが読みたいです！更新お願いします！ (2020年12月25日 1時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影 晃 | 作成日時：2020年6月23日 21時
