The taste of White Day's kiss ページ19
松「やる」
貴「わ、危ないなぁ」
自宅でジョディさんから頼まれた案件を調べていた時、松田から呼び出しを受けたのが約三十分前。急ぎでは無い案件なのでその呼び出しを了承し、今は松田の車の助手席に座っている私に彼は煙草をふかしながら何かを投げ渡した。
綺麗に包装されているそれを見ると、Happy Whitedayと印刷されていた。
貴「……柄じゃない事しますね、陣平くん」
松「萩原がうるせーから仕方なくだ」
貴「へー」
ですよねー。松田はこういう事進んでやる奴じゃないですよね、知ってた。逆に松田が一人でこれを買っていたらと想像すると笑いがこみ上げてくる。
綺麗な包装をビリビリと無造作に破き、中身を見る。
貴「チョコ…」
八個ほど入っているチョコレート。可愛くハートなどがプリントされている。あ、これは間違いなく萩原チョイスだな。
まぁ、チョコレートは好物なので嬉しい。試しに一つ食べると、そっぽを向いていた松田が口を開いた。
松「…なぁ、知ってるか」
貴「なにがー？」
松「チョコ食うとキスと同じぐらいの快楽を得られるらしいぜ」
貴「は？」
何それ、どこ情報？と聞こうと運転席に目をやると、松田がシートベルトを外していた。外にでも行くのかなと思いきや、助手席の窓ガラスに手をついた。つまり私の顔のすぐ横に松田の腕がある。
そのまま近づいてくる松田の顔。
貴「(───あ、やばい)」
そう思った時には遅かった。松田との距離は無くなり、数秒してからゆっくりと離れた。
貴「……心臓に悪い、ほんと」
松「で、どーだ？」
何が？と聞かなくてもわかる。チョコレートとキスの快楽が同等かどうかだろう。そんなの試さなくても分かる。
貴「
そう言いながらまた一口チョコレートを頬張ると、松田は深いため息をついてから私が手に持っているチョコレートを箱ごと取り上げた。
貴「なに、ﾝｯ、」
そこから急に始まったキスの嵐。うっすらと目を開くと松田と目が合った。それが松田のスイッチを押してしまったようで更にヒートアップ。
松「……口、開けろ」
言われた通りに開けるとぬるっと生暖かい何かが口内に侵入した。
それから暫くして銀の糸が切れ、互いに口を抑えながら言った。
貴「にっが…」(煙草が)
松「あっま…」(チョコが)
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小雪(プロフ) - りんごさん» こんばんは！最近は一日一話更新するように心掛けてますので、一日一回りんごさんを発狂させられるように更新頑張ります！（笑） (2018年7月16日 23時) (
レス) id: 46ba2c9208 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - こんにちは！何回見ても面白いですっ！！更新をみるたびに発狂するんですよ 笑((ﾌｫｫｫｫｯ!← これからも頑張ってください！ (2018年7月16日 17時) (レス) id: 0d67710dc7 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 海深さん» わー！嬉しいコメントありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！これからも見てやって下さいー！ (2018年7月16日 13時) (レス) id: 46ba2c9208 (このIDを非表示/違反報告)
海深 - いつもみてます！すごい面白かったです！これからも頑張ってください！！ (2018年7月16日 13時) (レス) id: 4e1fb3cea4 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 桜@ボードには低浮上さん» いつも読んでいただきありがとうございます！そう仰っていただけて嬉しいです！更新頑張らせていただきますー！ (2018年7月15日 23時) (レス) id: 46ba2c9208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小雪 | 作成日時：2018年2月26日 18時
