32話│初めて見る顔/Another side ページ8
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昨日は不慣れなパソコン操作に時間を取られ、探すのも一苦労だった。見つけても、それを視聴するのに一時間は掛かる。一度観始めると、他の試合も観てしまい結局夜更かしコースで、今日は朝から眠たい。流石に授業中に寝る、なんてことはしないが、内容が頭に入るか心配だ。
「A〜！おはよう！って、あれ？なんだか眠そうだね？」
「んー、おはよう、松風君。昨日、試合映像観てたんだけどね、夜更かししちゃった」
フルに働かない頭を何とか動かし返すが、松風君からの返事がない。彼の方を見てみればなんだか顔が赤い。
「どうかした？顔赤いけど」
「あ、いや、えーっとなんでもないよ？別に体調が悪いわけでもないからね！も、もう少しでチャイム鳴るし教室戻るね！」
じゃあね！と慌てて帰ってく松風君。今日の彼は何なんだ？うーん、と考えていると、松風君と共に教室に入ってきていた剣城君がフッと笑い、わかりやすいな、と言っていた。本当に皆して何なんだ……。
今日は対白恋戦。彼はそんな調子で大丈夫なのかな？
──
Another side│Matsukaze
朝、彼女の教室に行けばいつものように彼女は席に座っていた。でも、いつもと違う点が一つ。普段より目が半分しか開いてなくて眠そうだった。
そんな彼女に話しかければ、ほわほわといつもより崩れた口調で返事する彼女が想像以上に可愛くて戸惑ってしまった。最近は雰囲気が柔らかくなり、可愛らしい面を見せることも多くなってきた彼女だが、今日のはそれ以上で。あまりの可愛さにそそくさと自分の教室に戻ってしまった。
いつもは俺が話しかけに行って、彼女がそれにタジタジになるけど、今回は逆で。もし、もしもだけど、彼女がもっと積極的になってくれたら俺はどうなっちゃうんだろう。楽しみな様な、不安な様な。良い意味で、だけどね。
これから対白恋戦が待ち構えているんだ。気持ちを切り替えていかなきゃ。
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わたぐも(プロフ) - サッカーバカなだけじゃない天馬、めちゃいいです…！私もイナゴ書こうとしてるんですがマツリカさん本当に試合の描写が上手くて尊敬です…！ (2022年12月12日 4時) (
レス) @page25 id: ca594b6313 (このIDを非表示/違反報告)
きざみん - 応援しています！頑張ってください！ (2021年12月27日 15時) (レス) @page21 id: 9835f2cbf2 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪朱雪(プロフ) - ご自分のペースで頑張ってください！応援してます！！ (2021年12月20日 23時) (レス) @page21 id: e9bd362da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マツリカ | 作成日時：2021年12月2日 21時
