27刑 Silk side. ページ29
Silk side.
俺たちはそのまま撮影する気分にもなれずそれぞれ解散することになった。相変わらずダーマは部屋から出た様子はない。
俺はそれを見て軽いため息をつき自室へと戻った。
シンプルな部屋に俺は疲れたとソファへねっ転がる。上にはシャンデリアなんてない。
なんかそんなもんあっても落ち着かねえんだよな。そういうガラじゃないし。
ふと俺はパッと空を見る。
月は高く昇っていて真夜中を指していた。
流石にAちゃんも寝てるでしょ。
俺は片手に酒を持ちテラスへと出てた。
手すりにズカッと座り俺は一人で酒をグビッと飲んだ。
シルク「…」
悪魔に呪われたあの日。
俺たちに希望もクソもなかった。
だがそんな俺たちの前に現れた“姫”という存在。
それがどれだけでかい存在か、今になってわかる。
俺は口元に笑みを浮かべてまた酒を口にしようとした時、綺麗な歌声が聞こえた。
「“また困難が降りかかる”
“ほら、掛かってきて、私が臆する事はないんだから”
“乗り越えて、輝くもの”
“そして太陽を掴むんだ”
“私は絶対に屈しない。私には私の場所があるって”
“最高に輝ける場所が！”」
シルク「…この歌声…」
近くから聞こえてくる綺麗な歌声。
ていうかこの声、Aちゃん…？
Aちゃんの部屋は確かこの真下だった。
俺はそう思いながら手すりから真下へと目を見下ろす。
そこには胸元に手を当て目を閉じ笑いながら歌を歌っているAちゃんがいた。
その姿を見て俺は目を見開く。
綺麗、心の底からそう思った。
姿も歌声もそうだが歌詞の一つ一つが込められている気がした。
毎日毎日病室で一人歌詞を書いていたのを思い出す。そっか…Aちゃんは親を亡くしてて…
“これこそが私自身”、か…
気づけばAちゃんは歌い終わったのか笑みを浮かべて嬉しそうにしていた。
俺はその顔を見て思わず話しかけた。
シルク「いい歌じゃん」
「！」
俺がそういえばAちゃんはびっくりしたように上を見上げた。まあそりゃいきなり上から声かけられたらビビるよな。
俺は微笑みながらもAちゃんに優しく語りかけた。
シルク「それ、作ったの？」
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ウオタミ(プロフ) - 続き待ってます！ (2018年6月13日 22時) (
レス) id: f869ca7914 (このIDを非表示/違反報告)
コアラの里(プロフ) - タックさん» 本当ですか！？ありがとうございます！頑張りますね (2018年4月3日 22時) (レス) id: 43d00a3cec (このIDを非表示/違反報告)
タック - なんか、何度も読んじゃいますね。それぐらい好きです！頑張ってください (2018年4月1日 10時) (レス) id: e12a29f17e (このIDを非表示/違反報告)
コアラの里(プロフ) - あいさん» 顔文字や記号入っていたら読みにくいですもんね汗ありがとうございます！これから頑張ります！ (2018年3月29日 16時) (レス) id: 43d00a3cec (このIDを非表示/違反報告)
あい - 無駄な記号とか顔文字が入ってなくて読みやすいし、文章力高い！！設定も凝ってて面白いと思いました。頑張ってくださいね！！ (2018年3月29日 2時) (レス) id: 10a83e92e9 (このIDを非表示/違反報告)
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