10刑 Silk side. ページ11
Silk side.
出て行った彼女。
扉は開けたままで、走り去っていく足音が聞こえた。どうせこの屋敷から逃げれない。
モトキ「…やっぱあの子には荷が重いんだよ」
モトキはそう言って眉を潜めた。
でもこのまま放っておくのも危険が及ぶんだ。
あそこにいるよりここにいた方が…
マサイ「どうすんだシルク」
マサイが腕を組んだままそう言った。
俺はギュッと拳を握りしめた。
まず、誤解を解かねえとな…
シルク「追いかける。んで、説得する」
俺はそういい部屋を出た。
ガシガシと頭をかき、無駄にでかい廊下を歩いた。
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貴方side.
「っ…」
私は廊下にあった窓の出窓で小さく縮こまり膝に顔を埋めて泣いていた。
帰りたい…といっても、帰る場所なんてどこにもないのに。
呪いなんて…そんなの私ができるわけない…
すると、上から優しい声が聞こえた。
？「…こんなところにいたのか」
その声は、さっき手を振り払ったシルクさんの声。私は顔を上げず返事もしなかった。
ただ泣いている声を抑えた。でもヒクッと肩が上がるのを抑えるのは無理だった。
シルク「…混乱させたのはわかる。
でもお前があのままあそこにいると死んでたんだ」
私はその言葉をずっと聞いていた。
シルクさんは窓の出窓に座ったのか声が近くなったら。
シルク「…いつも窓が開いていたのは、お前を狙う悪魔たちが病室に入り込んでいた」
私はそれを聞いて目を見開く。
それとともにジワッと涙がまた出てくる。
シルク「昨日の夜もそうだ。
人の皮を被った本物の悪魔。
俺らは毎晩そいつらの監視をしてた。
でもお前に触れたら最後。悪魔は群をなす。
お前の居場所を伝え全悪魔から狙われる」
するとポンッと頭の上に暖かい手のひらが乗った。優しくて、大きな手。
私を、守ってくれてた手…
シルク「…俺らの呪いなんて本当はどうでもいい。そうなった経緯を心から謝りたい。
呪いなんて考えるな。でも…俺らでお前を守りたい」
その時嗅いだことのある匂いがした。
花の香りだった。
あれ、この匂い嗅いだことある…
赤い薔薇…もしかして、シルクさん…
病室に置いてくれたのは…シルクさんだったんだ。
私はそれに気づき顔を上げた。
シルク「…やっと、見たな」
そういったシルクさんの笑顔は、キラキラしてた。
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ウオタミ(プロフ) - 続き待ってます！ (2018年6月13日 22時) (
レス) id: f869ca7914 (このIDを非表示/違反報告)
コアラの里(プロフ) - タックさん» 本当ですか！？ありがとうございます！頑張りますね (2018年4月3日 22時) (レス) id: 43d00a3cec (このIDを非表示/違反報告)
タック - なんか、何度も読んじゃいますね。それぐらい好きです！頑張ってください (2018年4月1日 10時) (レス) id: e12a29f17e (このIDを非表示/違反報告)
コアラの里(プロフ) - あいさん» 顔文字や記号入っていたら読みにくいですもんね汗ありがとうございます！これから頑張ります！ (2018年3月29日 16時) (レス) id: 43d00a3cec (このIDを非表示/違反報告)
あい - 無駄な記号とか顔文字が入ってなくて読みやすいし、文章力高い！！設定も凝ってて面白いと思いました。頑張ってくださいね！！ (2018年3月29日 2時) (レス) id: 10a83e92e9 (このIDを非表示/違反報告)
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