検索窓
今日:19 hit、昨日:15 hit、合計:39,622 hit

第七十話 ページ20

名取side

柊「行かせてよかったのですか?的場が接触してくる可能性もありますが」
名「大丈夫だよ。息抜きは必要だし、それに夏目のためでもあるから。

……それにしても柊はいつからそんなに過保護になったんだ?私以上じゃないか?」

多分、おれよりAちゃんのことを心配しているように思える。表情はよくわからないから、本当にそうかはわからないけど。なんとなく

(毎朝彼女を見張ってたからかな?)

柊「まさか」

________________


夏目side

夏「ねぇヤバイよ先生、どうしよう」
斑「何がだ。いちいちお前は煩いな。何を慌てているんだお前は」

“そりゃあ、東明が久しぶりに家に来るからだろ!”
と言いそうになったが、思えば何をこんなにソワソワしているのか、自分でもわからない。

(東明が来ることにソワソワしてるのか?……)

夏「わ、分からない」
斑「ったく、ニブニブの鈍感め」

何かニャンコ先生が小さくぼやいた気がした

夏「え?何か言ったか?先生」
斑「いや何でもないぞ」

ハァとわざとらしく溜め息をこぼして先生は一階へと降りていった

(東明と、何話そう……)

というより、Aって呼んでもいいんだろうか。最近は学校でしか会わないから名前で呼ぶことは少なくなってきて、それに慣れてきてしまっていた

窓に手をついて考えてみる。昨日、きちんと考えておいたのに、忘れてしまった。

(えーと……夏休みは何してるのか、とか…)


(どうしてこの家を出ていったのか…)


分からないことがたくさんあった。あの時は、飲み込めなくて、何も聞けなかった。聞く勇気がなかった。でも今なら、落ち着いて聞ける気がする…

中A「夏目様」
夏「うわぁ?!」

突然窓のしたから中級達二人が顔をヌッと覗かせ、驚いて思わず後ろに後ずさった

夏「な、なんだよ…ビックリするじゃないか」
中A「どうやら今日は東明さまがいらっしゃるようで」
中B「いらっしゃるようで」

一つ目と牛の中級達が何故こんなことを知っているのか。どうせ先生が言いふらしたりしたんだろう。

夏「あぁ、だがまだ来てはいないんだ」
中B「それでは仕方がない。我々もこちらで待つとしましょう」
中A「待つとしましょう」

そう言って勝手に入り込んできてしまった
夏「あ!……はぁ……まぁいいか…」

あっさりと中級達の侵入を許したそのとき

塔「貴志くーん!Aちゃんよー!」
夏「はい!……お前達はここで待っていろよ」

下に降りると絶対よくないからと、二人に“待て”をして一階に急いでおりる。

そこには_______

第七十一話→←第六十九話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
60人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年8月25日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。