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第六十四話 ページ14

Aside

「夏目!一日ぐらいなら多分遊べるから!」

夏「そうなのか?ならいいけど…おれのことは気にしなくても良いんだぞ?」

「違うよ、だって久しぶりに二人でどこか行きたいし!」


夏目は多分北本や西村や田沼達と遊びに行くんだろうけど。私もみんなと遊びたいけどなぁ。でも、
夏目と二人でも良いなぁ
夏目のとなりにいるのは安心するし、静かだけど、きっと楽しい

夏「///あぁ……そうだな」

夏目も照れ臭そうに笑った

「あ!それと、他の日は北本とか多軌も呼ぼうよ!」

夏「あぁ、それもいいな。夏祭りがあるから、六人で行くのもいいかもな」

「夏祭り?!何それ!行きたい!」

夏祭り!漫画で読んだ!楽しいやつだ!
その単語で私のテンションは一気に上がっていく。

夏「ははっ。だな…」


___________

名取side

夏休みに入る少し前。Aちゃんが驚きのものを持って帰ってきていた。

名「ただいま、Aちゃん」

様子を見に、きてみて、声をかけてみても返事はない。
みると、制服のままソファに寝っ転がって何かを一生懸命読んでいる

(何かの本?かな?)

名「Aちゃん、何の本読んで__」
「_これも勉強です!!」

尋ねようとするとガバッと起き上がり、勢い良くそういうAちゃん。

名「え?(笑)そうなんだ?ちなみにその本は__」
「_名取さんにとって、恋とは?!」

もう一回本の名前を聞こうとした言葉は遮られ、思いもよらない言葉がAちゃんの口から飛び出てきた

名「え、(可愛い……)」

「名取さんの、初恋を教えてください!どんな感じだったんですか?」

名「えーーと、それは……秘密だよ♥️」

キラキラさせてそういえば、思いっきり引かれてしまった

「真面目に答えてください」
名「何、急にどうしたんだい?」

よく見るとAちゃんの手に持っている本は少女漫画で_

聞いてみると、友達に夏目と付き合っていると勘違いされて、別れたのかと聞かれたらしい。けどそもそもその付き合うとかの意味が分からず友達が少女漫画で教えてくれたらしい

(本当に、純粋すぎる__)



ただその日から、すこし気になりはじめたことがある。
何やらマンションの周辺の気配が、少しざわめいている気がするのだ。

気のせいだろうか

名「柊」
柊「はい、主様」

名「夏休みに入るまでしばらくの間、Aちゃんを見張っていてほしい」

柊「分かりました。ですがなぜ?」

名「ただの勘だが……彼女にバレないように」

_______________

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作者名: | 作成日時:2020年8月25日 19時

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