６話 ページ9
〜 A side 〜
昼休みも残り少しという時間
私は職員室の帰りということでこの後の予定を振り返りながらも自分のクラスに向かってる
午後の授業…なんだっけ 数学？
そう言えば冷蔵庫、からっぽになりかけてたような…スーパー行けるかな
あ、でもイズクと帰る約束してる…
あの飴…どうしよう
思い出せば色々と大事なことがポンッと出てくる
色んなことを頭で整理してると気づけば
クラスはもう目の前に
扉は都合よく開いている
なんてことは無く、きっちり閉められている
くそ、律儀だな うちのクラス←
そんなことを思いながら意を決して扉を開ける
ガラッと教室の扉 独特の音がなれば
「…………」
先程まで楽しそうに話していたクラスメイト達はこちらを見て静かになり
話し声が重なって 賑やかだったクラスには音が無くなる
しかし、それは一瞬だけ
すぐに話す声が聞こえる
また賑やかになる
まぁ、慣れてるし
気にせず、廊下側の列
前から３番目の自分の席に座る
特にすることも無いし、寝よう
そう思い、腕を組んで枕の代わりにして
上半身を机に預けて顔をうめる
目を閉じれば今すぐにでも眠れそう
他の人達の話し声は特に気にしない
A(あぁ…今日は寝れるかも……)
寝ようとしている私にも
周りは気にしてないようだし
あと少しで意識が遠のきそうなその時
「ねぇ、やっぱりさっきの紅城さんの放送って進路だよね…？」
前言撤回 気にしてた様子
その声は遠くの方で聞こえた
「やっぱり進路でしょ。」
「でも放送で呼ばれるくらいの進路先なんかな？」
「さぁ…？あれじゃない？ヒーロー科」
「えぇ…私、後ろの席だけど
紅城。プリント集める時に〇〇高校の普通科だったけど」
「え…！あんた、見たの？さいてー」
「いや、あの、チラッとだけ見えちゃってさ」
「でも、" 無個性 "だしね。しゃーないよ。」
そんな会話が聞こえてくると
こっちを見ている様な視線を感じる
まずみんなの中で私はヒーロー科に行こうと思ってるって感じで話が進んでるのね
いっっかいもそんな話し
した覚えないけど
そんなことを思ってれば話は伝染するらしく
あちこちから私に関するひそひそ話が聞こえてくる
そして私を見る目線を感じる
やめて
やめてよ
組んでる腕に無意識に力が入る
その目線は
A「私にはキツすぎる」
その言葉は小さい声で私の口からこぼれてた
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z4uPE2BDxhQJ9tp(プロフ) - 続きを…続きを下さい…面白いですぅ… (2021年10月17日 12時) (
レス) id: cc5adb34e7 (このIDを非表示/違反報告)
はく - うぉぉ！かっちゃんがなんか記憶忘れてるとこ、お母さんの個性が引き継がれてるのかな… 続き楽しみにしています！！ (2021年7月26日 8時) (レス) id: 4c75ab50b5 (このIDを非表示/違反報告)
Wings of light - もう更新はしないんですか……？この作品がとても好きなので、続き待ってます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: 58e620e930 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 名無しさん» 漢字だと、制限が確かかかったような気がします。 (2019年4月20日 9時) (レス) id: 978d97ccb1 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 何故、自殺の文字が平仮名になっているのでしょうか？ 何か意図的なものがあるなら申し訳ありません。 (2019年3月28日 22時) (レス) id: a010fddd46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マチル | 作成日時：2017年7月11日 23時
