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部屋から出ると、扉のすぐ横に廉が立っていて驚いた。
じっと顔を見るなり、急に袖で私の顔と唇を拭き始めた。
これは紫耀とキスしたことバレてるな…。
「帰ったら消毒するからな！」
とか言いつつ、ギュッと私を抱きしめる。
しばらく抱き合ってると、
「なぁA、まだ付き合って数日やけど結婚しよ？Aとられるの嫌やから」
突然の廉のプロポーズに涙が溢れ出てきた。
「うん…。する！！廉のお嫁さんにして！」
抱きしめていた体がゆっくりと離れたと思ったら、優しくキスされた。
「おい、ここ会社やぞ？」
『…あ』
呆れ顔の中間さんから逃げるように私と廉は手を繋いで走った。
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作者名：チロル
| 作成日時：2020年6月12日 12時
