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空き部屋の鍵をかけると、紫耀に後ろから抱きしめられる。
「A、今だけ…、今だけだからこのままでいさせて…」
廉の細い腕とは対称に、太く筋肉質でたくましい。
そして紫耀からほのかに香る匂いはとても落ち着く。
「紫耀。ごめんね…。紫耀は悪くないのに。私のせいで…」
「泣かないでA。Aは悪くないから。それに本当に俺、海外でやることあるんだ。将来の夢はお札にあることだからさ」
「それ、まだ言ってたの?冗談かと思ってた」
「その笑顔!その笑顔が本当に好きだった。だから笑って?廉に泣かされたらいつでも俺のとこ来ていいから。本当、大好きだったよA」
「紫耀…っ」
チュッ
「これ、廉には内緒にしといてね?あいつ独占欲強すぎだから」
紫耀は私の頭をポンポンと撫でると、部屋から出ていった。
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作者名:チロル | 作成日時:2020年6月12日 12時