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「A、取り敢えず服着れる？俺、少し部屋出とくから」
「うん…」
紫耀から借りたジャケットを前で隠しながら頷くと、廉はそっと部屋を出て行った。
無理やり脱がされた服を拾い集めて急いで服を着ら際に鏡に写った自分の姿に固まった。
そこに写るのは、身体中至る所にキスマークがついている自分の姿。
こんな姿を2人に見られたことへのショックと、
なんだか自分がすごく汚く見えて、隠すように服を着た。
「廉、ごめん。着替えたよ…」
「あ、うん。行こっか」
そう言って、私の手を取ると無言で歩き出す廉。
私の家に帰るまでずっと手を繋いだまま無言だった。
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作者名：チロル
| 作成日時：2020年6月12日 12時
