マッチングアプリ。【オリオンの刻印】 (ページ3)

今日:5 hit、昨日:14 hit、合計:1,972 hit

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「…こんな感じかな」

休日のお昼。

可愛い白を基調としたベッドに座り、昨日撮った自撮りのチェックをする。

ちゃんと可愛く撮れているか、背景には何も映っていないか、しっかり見る。

「ま、これでいっか」

昨日仕事帰りに新しく買った可愛いブラウス。

それを着た自撮りをインスタに載せることにした。

『昨日買った可愛いブラウス! デザイン可愛いのに着心地が最高♡

＃ブラウス＃自撮り＃おしゃれ好きさんと繋がりたい＃いいね返し＃可愛い

＃followme』

といった複数のハッシュタグも下に打って投稿した。

「…え、はや」

すると数秒後にいいねの通知とコメントが続々と来た。

『かわいいです！』

『きさちゃんはほんと私の憧れです!!』

『私もそのブラウス買います！』

つい嬉しくなって口元が緩んでしまう。

きさちゃんとはわたしの事。ニックネームでインスタをしている。

如月っていう私の名字からとって、きさというニックネームにした。

肯定的なコメントに目を通しながら、インスタを閉じ、マッチングアプリを開く。

「わ、またいいねめっちゃ来てる」

私にいいねを送ってきた男性たちが今日は数十人いた。

私もいいねを相手に返したらマッチングが成立し、一緒にメッセージのやり取りができるのだ。

いいねを送ってきた男性たちを見ていたが、今日はあまりイケメンがいない

どこかちょっと惜しかったりする。

そう思いながら、左スワイプし、ごめんなさいを送り続けていたその時だった。

「…え、かっこいい」

つい手が止まった。