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日「コーチ、俺の言ってることは、間違ってますか?」
『…。』
体育館裏での出来事を説明しながら辛そうな表情の日向に少し同情する
日「影山にも、スガさんにも、烏飼コーチにも納得してもらえなかった。でも俺は、最後まで自分の力で戦いたい!」
汗と涙と鼻水でぐしゃぐしゃだが目だけは真っ直ぐで強い
日「今のままは嫌だ!もっと…強くなりたい!」
Aのジャージを掴んだままの手に再び力がこもる
『…っ』
強い意志を持った日向の声に心が震え自然と笑みが零れる
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『だから汚いって。』
日「ぎゃ!」
気を逸らす様に少し乱暴に濡れている顔と頭をわしゃわしゃと拭き
そのままタオルを日向の首にかけ軽く引っ張り顔を近づける
『いいね。』
日「えっ//」
Aの方が背が高いため日向が見上げる体勢になる
『日向が望むなら、それでいいんだよ。納得してもらえないなら、させればいい。』
日「…!」
『強くなることに、遠慮なんていらない。不安がってるなんてもったいない。』
パッとタオルを離して今度は頭を撫でる
『元気出して。ヘタってる時間なんてないでしょ。』
日「っ…コ〜チ〜!!」
『よしよし。次スタメンなんだから、早くアップしておいで。』
今度は正面から突っ込んでくる日向を少し気怠そうに受け止め優しく背中を叩く
コーチと選手というよりは姉と弟の方が相応しい
日「俺!絶対もっと上手くなります!見ててください!!」
『ん。がんばれ。』
すっかり復活し、ものすごいスピードでアップを始める日向を見送り
今度こそトイレに向かう
素直な性格もあってか立ち直りが早くて助かった
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黒「なぁ研磨、…俺もAさんにギュってしてもらいたい。」
孤「きもい。」
赤「…。」
黒「…なんだよ。」
赤葦からの何か言いたげな視線に反応する黒尾
赤「孤爪から聞きましたよ。昨日、空井さんと話したそうですね。練習終わり。」
黒「なっ…、アイツ……」
さっきまで研磨がいたところを見るがもう姿がない
赤「どうでした?」
昨日の出来事を思い出し、少しだけ顔が赤くなる
黒「………緊張しすぎて、死ぬかと思った。//」
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赤「……チッ。」
黒「!っ…、え、舌打ち!?」
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縞(プロフ) - 一琉さん、ゆーとさん、咲羅さん、ご指摘いただいた箇所訂正させていただきました。ありがとうございました。 (2019年3月25日 1時) (レス) id: 014b7a7a28 (このIDを非表示/違反報告)
一琉(プロフ) - 初コメ失礼します。うかいコーチの漢字なんですけど烏飼ではなくて烏養だと思います。いろいろ言ってすみません、毎日楽しみにしてます。更新頑張ってください! (2019年3月24日 18時) (レス) id: 0d79893817 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーと(プロフ) - 31話の恐らく研磨のセリフで「クロじゃないんだから…」のとこの表示が研磨じゃなくて日向になってますよ。間違ってたらすみません。更新頑張ってください。 (2019年3月24日 13時) (レス) id: 5c35a03f4a (このIDを非表示/違反報告)
咲羅 - こんなのがコメントして申し訳ありません。26話の最後が恐らく「大人の用事」だと思うのですが、「大人の用意」になっています。勘違いだったらすみません。更新頑張ってください。コメント失礼致しました。 (2019年3月24日 13時) (レス) id: db9f8c6fe3 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ(プロフ) - とても、面白くて好きです!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年3月23日 2時) (レス) id: eb3706892f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:縞 | 作成日時:2019年3月11日 23時