チューベローズの初恋【呪術廻戦】 (ページ36)

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「久しぶり、A。怪我は大丈夫？」

『…柳井さん？』

「ああ。覚えててくれて嬉しいな。」

『冥さんの昇級査定以来ですね。』

「連絡先聞く前に帰られちゃったからね。寂しかったなぁ、」

『すいません。悪気はないんですよ。』

現地に到着するとすでにもう一人の呪術師が補助監督から説明を受けており、
こちらに気付いてAのもとに近づいてきた
後ろの2人の学生に一瞬戸惑うがすぐ視線を戻す

「高専の後輩君かな。貫禄あるね。」

『任務は私だけなので気にしないでください。』

「それは嬉しいよ。」

下心はありそうだが敵意は感じない男
随分馴れ馴れしくAの頭を撫でる姿に
2人とも不快感を募らせるが
必要以上に出しゃばるなと担任から言われているので
大人しく引き下がる

それでも鋭く睨みつける五条の視線に
柳井は気まずそうに撫でていた手を下ろし、
五条と夏油から引き離すように
補助監督の元へAの腰に手を当てを誘導していった

任務の内容も、作戦も、状況も
護衛だけの学生には情報は何も伝えられず
ただやたらとAに好意的に接する柳井と
受け流しながらも愛想がいいAを離れた所で見つめるしかない

「暇だな。」

「…先輩の好きなところで山手線ゲームでもしようか？」

ついに2人の姿も見えなくなってしまい
五条は六眼で、夏油の呪霊を監視として送り込み
様子を伺いながら、仕方なく雑談して過ごす

「いいよ。せーの、全部。」

「…回す気ないだろ。」

「俺のカッコイイところなら言っていいよ。」

「ガキだな、」