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「お久しぶりです!去年は全然会えなかったから高専で会うのは初めて。」

『久しぶり硝子。美人になったねぇ。もしかして夜蛾先生の学年?』



中学3年の時に同じ中学に入学してきた硝子
1年間しか被ってないがよく懐いてくれていた
可愛らしかった見た目は大人になり美しさがちらほらと顔を見せている





「そうです。」

『不憫だなぁ。はい、あげる。』



自分も1年の時に担任だったことを思い出し硝子に同情しながら
後で捨てようと思っていたぬいぐるみを渡すと
何ですか、と呪力を孕んだ謎のウサギのぬいぐるみを手に乗せ
不思議そうに観察している




『出張のお土産。』

「貴様俺の目の前でよくもそんな事が言えるな。」



『…は、冗談。先生お手製の呪いの人形。いらなかったら捨てといて。』

「分かりました。神社で燃やしときます。」




『完璧。』

「おい。」



人形の処分方法としては理想的な回答に
ハイタッチして称賛すると先生の拳骨が飛んできた
手加減はされているだろうが後頭部にジンジンと痛みが響く

久しぶりの手荒な指導に懐かしさを感じながら
早く痛みを逃がそうとフードの上から頭を擦っていると
ポケットに入れた携帯のバイブが鳴っていることに気付く
画面を見れば冥さんの名前が表示されていた

隣から夜蛾先生の小言が聞こえているが構わず電話に出ると
新しく入った任務を知らせるものだった



『ごめん。任務入ったから帰る。』

「冥冥のところか。」




『そう。』

「A、たまには顔を見せろ。無茶もするな。体を大事にしろ。」





『心配しすぎ。またね、先生。』



いつまで経っても心配性な先生に苦笑いしながら
硝子に手を振って職員室の前を後にする
硝子の隣の同級生2人の視線を感じながらも
関わることはないだろうと気付かないふりをして横を通り過ぎる

卒業しても高専に所属する気はない
だから冥さんに頼んでフリーの呪術師の仕事を手伝わせてもらっている
術式と面倒な体質のせいで誰かと組むのにはつくづく向いてない

それが若い男の呪術師なら尚のこと





























「誰あれ。知り合い?」

「4年の先輩だよ。中学一緒だった。」




「…。」

「どうしたんだい悟。お前が他人に興味を示すのは珍しいね。」




「…。なんか、めっちゃ甘い匂いする。」

「え?」





「嘘…俺だけ?」


「私は何も感じなかったよ。」

「飢えすぎ。引くわ。」



「飢えてねぇわ。しばくぞ。」

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(プロフ) - 凄い面白いです!休校中の楽しみですねもう。更新応援してます! (2020年4月13日 10時) (レス) id: b1b211da94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年4月11日 13時

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