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「尋問で全身粉砕骨折にするやつがあるか!!加減しろ馬鹿!」

『…はい。馬鹿でした。愛の詰まったご指導も有難く受け止めます…ので、』




あの呪具のおかげで京都の学長代理が
何か良からぬことを企んでいることは明白になり、
治療を受け次第それ専門の機関で拘束されることとなった

私はというと先ほどまで散々上層部に事情を説明させられ
3時間ほど重い空間で拘束された
術式が使用できないよう手は後ろで特殊な縄で縛られ
やっと終わったと思えば次は職員室で夜蛾先生からの説教だ




『…これは取ってくださいよ。何プレイだよまじで。』

「しばらくそのまま反省してろ。」




『煙草だけ吸わせて?ポケットに入ってるから、』

「ほう、これか。」




言ってみるものだなと期待したが
火の付けられた煙草は私ではなく先生が吸い始め
吐き出した煙を顔に吹きかけられる




『…PTAに叩かれろ。』

「そんなもの高専にはない。」





わざとらしくじっくりと堪能し吸い終わると
ナイフを持ってきて縄を解いてくれた
しつこいほど時間をかけ、かなりきつく縛られたなと思っていたが
やはり赤い跡になってくっきりと残ってしまっている


痕を伸ばすように手首を擦りながら備え付けの
高級そうなソファに体を沈めると隣に先生も腰掛けた
担任でもないのに本当に面倒見がいい人だ




「悪かったな。やはりこんな仕事通すべきじゃなかった。」

『良いよ別に。おかげで先生の可愛い教え子を守れたしね。』




「…ありがとな。」

『どういたしまして。報酬もなくなったし、今夜ご飯奢ってよ。』




「いいぞ。」

『銀座のフレンチが良いけど先生行きにくいだろうから、新橋の居酒屋で良いよ。』




「俺はフレンチにもよく行く。」

『…え、その顔で?』







荷物をまとめて職員室を後にしながらおちょくると
調子に乗るなと頭を叩かれた
疲れたであろう私を気遣ってかいつもよりは優しいが
十分に頭に響くほど痛い


その後もだらだらと関係のない話をしながら廊下を歩く
並んだ机と椅子に教卓、大きな黒板、
そういえば自分もまだここの学生だったなと不思議な感覚を覚える

ちゃんと会ったことも話したこともない2個下の後輩に
ちょっかいをかけられ何故あんなに腹が立ったのだろう
彼は強いと聞くし、
放っておいても死にはしなかっただろうに


余計な世話を焼いたかな、と
珍しく先輩面をした自分が少し恥ずかしくなってきた

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(プロフ) - 凄い面白いです!休校中の楽しみですねもう。更新応援してます! (2020年4月13日 10時) (レス) id: b1b211da94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年4月11日 13時

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