検索窓
今日:7 hit、昨日:15 hit、合計:774,235 hit

13 ページ14

:





周囲からは何も見えないよう服の袖で手元を隠し
いつでも鈴を鳴らせるよう構えている


―チリーン 、 チリーン―







式神が攻撃するタイミングに合わせたように
2度鈴を揺らし音を鳴らす

攻撃の爆風が晴れると右肩の辺りを蛇の式神に噛まれ
血を流し負傷している五条君が見えた

周囲もだが本人が1番驚いている

先ほど男が言っていた「 無下限 」が
彼の術式を指すのなら確かに攻撃が通ったことは不自然だ
彼の周囲は”無限”で覆われている
手数の多さや威力の強さは関係なく何も彼に触れられないはず

だが現に式神は彼を攻撃し、手傷を負わせている




『…。』


京都校の学生自身も驚きを隠せていない
それどころか先ほどから何度も不自然に学長代理に視線を送り
この男もそれに応え頷き返している









「もう一度だ…!次は完全に無効化できる…」



『…ちっ、』









鈴の正体とこの状況の裏を理解し、嫌悪と不快感が沸き上がる
保守派と名高い京都の人間にしては
随分と大胆な手を打ってきたものだ

しかも教師が学生にまで手を汚させるなんて救いようがない

報酬のためだ とか、時間を無駄にするから などと
適当に理由を付けて我慢してきたが
東京まで来てわざわざ下らないことをしようとする男に
苛立ちは簡単に膨れ上がっていく



もう、どうでもいい…―









『いい加減にしなよ。』




―ドンッ!!―




「あ"あ"あ"ッ…やめろ"!何をする下種がァ!…」









術式を発動し男の周囲の重力を上げる
鈴は手から離さないまま
体は地面にのめり込み何とか動く口で言葉を吐いている









『こっちのセリフだよ。うちの後輩に何したの?』


「ッ…はやく!…やめさせろ!…グフッ…ア゛ァ"」




まだ余裕がありそうな反応にさらに強さを上げていくと
内臓が潰れたのか口からは血を吐き出した

近寄って来る京都校の教員にも
向きを変換し強さを高めた重力をぶつけ吹き飛ばす









『ほら。はっきり、大きな声で、言ってごらん?』

14→←12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (280 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
663人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 凄い面白いです!休校中の楽しみですねもう。更新応援してます! (2020年4月13日 10時) (レス) id: b1b211da94 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年4月11日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。