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交流大会1日目の団体戦は東京校の圧勝


主に2年の五条と夏油が活躍し
夏油に至っては京都校の学長代理が用意した1級呪霊を使役し
自分の手駒に加えてしまう始末

五条にケンカを売った京都校の3年2名は意識を失い
医務室で治療を受けている



今年の東京校は悪目立ちしていると噂されているのも
この2人のせいかもしれないと
別室のミニターで観戦しながら時計を確認する



時刻は 17:45

終業時間まで残り15分





「来なさい、香月。」


御校の生徒たちがコテンパンにされた割には
大して不満そうでも残念そうでもなく
東京校の学長に軽く挨拶をして席を立つ男

後ろに立っていた私を呼び出して部屋を出た

大人しく付いていくと京都校用に構えられた部屋に通され
ご丁寧にお茶まで出してソファへ座るよう促された






「君、卒業後は東京に籍を置くのか?」

『いえ。個人で呪術師をするつもりです。』




「なぜだ?」

『特に理由はありません。何かに属するのが苦手なだけです。』





東京だとか京都だとか気にしているのは
上層部と密に繋がっている京都校らしい考え方だ

彼らは東京校の呪術師が好き勝手するのを嫌う
真に優れた呪術の根幹は京都なのだと本気で謳っている


護衛といっても後ろを付いて回るだけ、
今回の指名の本当の目的が顔を出し始めたようだ







「今すぐでもいい。京都に来い。」

『なぜです?』



東京ですら不自由さを感じている私が
京都など3日も耐えられないだろうなと考えながら
出された茶を啜って一応理由を尋ねる




「お前は良家の出でもなければ上層部との繋がりもない。どれだけ実力があっても所詮は非術師の家系。これ以上の地位は築けんだろう。」


『ただの一級呪術師で十分ですよ。俸給も待遇も申し分ない。』






「もっと欲を出せ。この俺が後ろ盾になってやろう。次期京都校学長である俺の下で働け。」




いったい誰なんだこいつは、
やたらとデカい態度と横柄な口調が鼻につく男
さあ喜べ、頭を垂れてねだるがいい。
そう言われているようで頭に来る
だが機嫌を損ねて減給され、この2日間を無駄にしてしまうのも癪だ


小さく溜め息を吐き湯呑を机に置いて席を立った
ちょうど時刻は18時ぴったり、
先生の言葉を借りるなら[ 返却 ]の時間だ





「そういう席の取り合いは良家の方々で勝手にやってください。興味がありませんので。」



戻るよう駈る声が聞こえたが
時間なので、とだけ言い残し部屋を出た

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(プロフ) - 凄い面白いです!休校中の楽しみですねもう。更新応援してます! (2020年4月13日 10時) (レス) id: b1b211da94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年4月11日 13時

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