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「不参加の硝子の代わりかと思ったが違うようだね。」

「京都の学長代理の護衛らしいよ。わざわざ先輩を指名してきたんだって。」


団体戦が始まるまでの暇な時間
やたら張り切っている3年の先輩達から離れ
やはり3人の話題は突然現れた香月についてだった

予想外の再会に五条は不自然にソワソワしている






「直接連絡先を聞くチャンスじゃないか。頑張れ悟。」

「女子高生の恋の応援みたいなノリやめろ。」




「先輩ホテルのこと覚えてなかったよ。もっと頑張んないと、」

「やめろって言ってんだろ。」





彼は無意識かもしれないが
学校内でも任務でもやたらと周囲を見回して誰かを探している
鼻を利かせている姿はまるで犬のようで可愛らしくまである

間違いなく香月先輩のことが気になっているのだろうが
強情な彼は頑なに認めない



ホテルでの一件を根に持ち
自分にベタ惚れさせて派手に捨ててやると高らかに宣言していたが
この調子では捨てられるのは悟の方だろう

そもそも現時点では相手にもされていない









「そういえば今朝も男の車から出てきてたよ。」


「詳しく聞かせてくれ。」






「一般人の大学生って感じの人。別れ際にキスしてたし、彼氏かもね。」


「ああ、すまない悟。君の耳に入れるには酷な内容だった。…何してたって?」





「キス。」


「キスだって!?それは大変だ。いったい誰と?」





「彼氏。」


「彼氏!?」



大人顔負けの才能ある呪術師の彼らとはいえ
高校2年生の17歳
こういうノリは嫌いじゃない
嫌そうな顔をする五条をからかいながら
何度も「キス」と「彼氏」の単語を繰り返し嫌がらせをする








「どこが良いんだよ、あんなビッチ。性格悪いし、愛想ないし、」


「でも顔は良いよね。」

「スタイルも良さそうだ。立ち姿も綺麗だった。ぜひ私も相手してもらいたいね。」







「黙れ。」






2人の悪ノリに痺れを切らしたのか、
夏油の言葉に機嫌を損ねたのか、

サングラス越しに鋭く睨みを利かせて
1人どこかへ歩いて行ってしまった


怖がり怯む様子など微塵もなく、
もう認めたも同然の五条の反応に家入と夏油のテンションは
キャー、という歓声とともに急上昇していった

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(プロフ) - 凄い面白いです!休校中の楽しみですねもう。更新応援してます! (2020年4月13日 10時) (レス) id: b1b211da94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年4月11日 13時

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