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「・・・なんか、ごめんね。A」
「相葉ちゃんが悪いわけじゃないじゃん。私の方こそ。その手、ごめんね」
「ううん」
相葉ちゃん曰く。
野球部で茶化されるのが嫌で、好きな人はいるけど。その子がももちゃんだっては言ってなかったみたいで。
今日の相葉ちゃんが私を助けてくれた一連を見ていた野球部のお友達が。勘違いして。
投票するように、声をかけた。ということらしい。
結局、景品は２位の子たちに繰り下がり。
一応、1位になってしまった私たちが受賞するっていうことになって。
私と相葉ちゃんは、こうして一応お揃いの王冠をつけている、という現在。
「初彼氏が、相葉ちゃんかあ」
「模擬だけどね」
「ん、」って手を差し出してきた相葉ちゃんの手を握ろうとした時。
外で、アナウンスの声が聞こえてきて。
目が、チカチカした。
「・・・、ぁ、」
「・・・ん？どしたの？」
「・・・どうしよ、」
「え？どしたの？」
「、・・・っ、ぉ、大野くん、」
「え？」
もうすぐ。
後夜祭の花火が始まる。アナウンス。
「・・・私、行かなきゃ」
「えっ？！え、ちょ、A！？！？」
ごめんなさい。相葉ちゃん、とその他諸々の皆さん。
でもここで私が行かなかったら。
もう大野くんとの糸は途切れちゃう、そんな気がするんです。
「ももちゃん！！！」
「うわあ！どしたの？！え、なにその格好」
「いいから！！ももちゃん！！あの、これ着て！！そんで、早く、舞台袖行って！！多分相葉ちゃんいるから！！！」
「え！ちょ、！どういうこと？！」
相葉ちゃんとお揃いの王冠とマントを、ももちゃんに押し付けて。
私はただ、走った。
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ネズム(プロフ) - 鮎さん» はじめまして！初コメです！嬉しいです！ありがとうございます！そして何より、拙い文章ながら試行錯誤してかいておりましたので、鮎さんがこれを読んでいろいろ思っていただけただけで、大満足でございます。これからもよかったら時々顔を出して読んでいってください！ (2017年11月6日 22時) (
レス) id: ea39950ee4 (このIDを非表示/違反報告)
鮎 - はじめまして。このお話を読んで泣いてしまいました、私も最近恋を諦めたばかりで心で何度も唱えてることや行動などが夢主ちゃんと全く同じで共感してしまいました。文章力もあってとても話に入りやすかったです。作者様のペースで更新頑張ってください！ (2017年11月5日 0時) (レス) id: 9575d97aba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネズム | 作成日時：2017年11月4日 12時
