検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:162,974 hit

332 胸糞 ページ45

「巴、彼処だ」


本拠は、あのマンションの直ぐ其処の団地、刑務所の直ぐ近く。


真逆こんな所に抜け穴があったとは、思いもしなかったが、早く叩かないと鼠が逃げ出しても困る、私達はその中へ入っていった。


コツ、コツ、と靴音が響く、私達はスニーカーなので音は余りしない、向こうからの音だ。


暫くその音と気配が充満する地下洞窟、その音の正体に私達は漸く運命的な出会いを遂げた。


「やあスコッチ、気分は如何だ」


「……先輩、俺はスコッチじゃあない」


「どっちも一緒さ、俺は人殺しのスコッチの方が好ましかったよ」


そう言うと、諸伏氏は歯を食いしばって彼を見ていた。


「……先輩ッ、俺は貴方を尊敬してました……!」


「そうか、……残念だよ、隣の君は……」


「連れです、彼の」


「まだ子供じゃないか、死にに来たのか?」


しかも金目か、売ればさぞ高値が付くのだろうなと言われ、不運になってもいいなら渡してもいいけど、と返す。


「おや、いいのか?


じゃあ、殲滅だ」


そう言った瞬間、周りの岩が崩れ始めた、どうやらハリボテだったらしい、確認すれば良かった。


周りには沢山の銃を構えた黒服、私一人なら対処出来るだろうが、諸伏氏は大丈夫だろうか、と彼を見ると、顔を青ざめて先輩を見ていた。


「撃て」


そう呟いて、一斉に銃砲が叫び出す。


私は持ち前の短刀を抜き出して弾丸を全て弾き飛ばした、が、1発のみ遅れ、頬に掠ってしまう。


「……!」


「簡単に殺られると思ったので?」


そう言うと彼は激昂、韋駄天の様に私に飛び掛る。


私も機嫌が悪かった、持っていた短刀を構えて、そのまま彼の首の皮を半分、斬って告げた。


「縄、さっさと付いたら?」

333 英雄→←331 父親



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (132 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
295人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 女主 , 転生
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出会っちゃいましたね、2人……。そう言って頂けるとこちらも励みになります、改めてありがとうございました!! (2019年10月5日 21時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - 何度も読みに来ちゃいます。おもしろいです。ヒロとゼロの邂逅。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年10月4日 19時) (レス) id: 5f335610e5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出ましたね高明さん(笑)これからも頑張って参りますのでよろしくお願いします!! (2019年9月10日 17時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。高明さん出てきましたね。続きが楽しみでしかたないです。よろしくお願いします。 (2019年9月10日 12時) (レス) id: a4eca54f61 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 水城様!いつもありがとうございます!はい、更新頑張らせて頂きますので、是非とも今後も楽しみにして頂ければと思います!改めて閲覧及びコメントありがとうございました! (2019年9月8日 19時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年9月6日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。