332 胸糞 ページ45
「巴、彼処だ」
本拠は、あのマンションの直ぐ其処の団地、刑務所の直ぐ近く。
真逆こんな所に抜け穴があったとは、思いもしなかったが、早く叩かないと鼠が逃げ出しても困る、私達はその中へ入っていった。
コツ、コツ、と靴音が響く、私達はスニーカーなので音は余りしない、向こうからの音だ。
暫くその音と気配が充満する地下洞窟、その音の正体に私達は漸く運命的な出会いを遂げた。
「やあスコッチ、気分は如何だ」
「……先輩、俺はスコッチじゃあない」
「どっちも一緒さ、俺は人殺しのスコッチの方が好ましかったよ」
そう言うと、諸伏氏は歯を食いしばって彼を見ていた。
「……先輩ッ、俺は貴方を尊敬してました……!」
「そうか、……残念だよ、隣の君は……」
「連れです、彼の」
「まだ子供じゃないか、死にに来たのか?」
しかも金目か、売ればさぞ高値が付くのだろうなと言われ、不運になってもいいなら渡してもいいけど、と返す。
「おや、いいのか?
じゃあ、殲滅だ」
そう言った瞬間、周りの岩が崩れ始めた、どうやらハリボテだったらしい、確認すれば良かった。
周りには沢山の銃を構えた黒服、私一人なら対処出来るだろうが、諸伏氏は大丈夫だろうか、と彼を見ると、顔を青ざめて先輩を見ていた。
「撃て」
そう呟いて、一斉に銃砲が叫び出す。
私は持ち前の短刀を抜き出して弾丸を全て弾き飛ばした、が、1発のみ遅れ、頬に掠ってしまう。
「……!」
「簡単に殺られると思ったので?」
そう言うと彼は激昂、韋駄天の様に私に飛び掛る。
私も機嫌が悪かった、持っていた短刀を構えて、そのまま彼の首の皮を半分、斬って告げた。
「縄、さっさと付いたら?」
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出会っちゃいましたね、2人……。そう言って頂けるとこちらも励みになります、改めてありがとうございました!! (2019年10月5日 21時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - 何度も読みに来ちゃいます。おもしろいです。ヒロとゼロの邂逅。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年10月4日 19時) (レス) id: 5f335610e5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出ましたね高明さん(笑)これからも頑張って参りますのでよろしくお願いします!! (2019年9月10日 17時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。高明さん出てきましたね。続きが楽しみでしかたないです。よろしくお願いします。 (2019年9月10日 12時) (レス) id: a4eca54f61 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 水城様!いつもありがとうございます!はい、更新頑張らせて頂きますので、是非とも今後も楽しみにして頂ければと思います!改めて閲覧及びコメントありがとうございました! (2019年9月8日 19時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年9月6日 18時