夢に彷徨う 【名探偵コナン】

302 懺悔 ページ14

……そうだね、うん、そうだよ、聖は誰も殺してないんだ……！


……うん。


殺したのは理一なんだ、転生者を僕は6人殺した、いや違う、僕じゃない、殺したのはボクじゃない！！


貴方はひじり、大丈夫。


……うん、うん、そうだね。


でも僕は、6人、殺してしまった……。


……うん。


「いいか、この選別には、このテストを掻い潜って元の世界へ魂を強制的に帰らせることが出来る方法がある」


それは、転生者を5人殺すこと。


……5人……！？


俺はその為に6人殺した、1人多いのは、多分君が目玉を持ってったからだよ。


目玉…………。


いい、帰る方法は1つ、転生者を5人殺して、残った目玉を抉り抜く、そのままとある場所で死ぬこと。


……異世界の扉、真逆此処。


そう、戸隠神社、鏡池に飛び込むこと。


自分が。


そう、自分が死ぬこと。


「同じ世界に2人の自分がいてはいけないから……？」


「そうだ、同じ人間は2人いてはいけない」


どちらかが死なないといけない、でも片方はきっと殺せない。


如何して？


恐らく条件があるんだ。


条件……？


そう、もう1人の自分を殺す為の条件、いい、僕が今からこのテストから離脱する為に5人転生者を殺して此処に飛び込む様に。


もう1人の自分を殺す為には、何らかの条件下でじゃないと殺せないっ、てこと？


実際に殺そうとしたんだ、でも無理だった。


如何して？


何かに守られるように弾かれたんだよ、それ以上は分からない。


てことは、それさえ分かればもう1人を殺せる、と。


自分が死ぬ方法は分かってるんだ、のに、もう1人の僕を殺す方法は分からない。


誰も解き明かせてないのです、ひじり。


誰も解き明かせてないんだ、世界の謎と言ってた癖に、次元単位だなんて酷い話だよ。

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