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306 救助 ページ18

side工藤


戸隠神社の駐車場に着いた俺達は、管理人に無理を言って奥の池へと全速力で走る。


「巴ちゃんは無事なのですか!?」


「分からない、分からないから不味いんだ!!」


「居るだけとかじゃねーのかよ!」


本当にそれならよかっただろうが、彼女は同胞が1人と言った、しかも現在小学生である俺に。


巴さんは人に頼ることが大のつくほど嫌いだ、きっと彼女は助けてと俺達に言わないだろう。


鏡池、何かある筈なのに何も分からない。


「こちらです!!」


目の前に星空が広がった、此処だけ雲が晴れておりとても幻想的だ、池に写る木々と星空がとても綺麗に閉じ込められているが、中心から波紋が広がっている。


其処から人が出て来た、が、又潜り込んでいった、溺れている様には思えなかった。


けれど、もし巴さんなら、このままだと低体温症になる可能性がある。


「あの人影…………巴さんだ!!」


長い髪だった、星々に反射して光る濡羽色のそれ。


「そんな、」


何かを踏んでしまった、感覚がして足を退けると、其処には彼女の靴とバッグ、愛読していた坂口安吾の本がある、勿論栞は同じ場所で挟まれていた。


「間違いなく巴ちゃんのです、これは私が、小学校の入学祝いで送った本……」


「巴さん!!


今すぐに戻って来てっ!!!」


「カジキっ!!」


俺は走り出そうとするが、諸伏警部に止められる、ミイラ取りがミイラになっては元も子も無いと言うことだろう。


俺なら助けられる自信があるのに、しかし本当に、その必要は無かったみたいだった。


それ程までに、諸伏警部の目は強かった。


「勘助君、上着をお願いします」


「……お前真逆」


「何度も失う心算はありませんよ、私は」

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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出会っちゃいましたね、2人……。そう言って頂けるとこちらも励みになります、改めてありがとうございました!! (2019年10月5日 21時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - 何度も読みに来ちゃいます。おもしろいです。ヒロとゼロの邂逅。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年10月4日 19時) (レス) id: 5f335610e5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» さち様いつもありがとうございます!出ましたね高明さん(笑)これからも頑張って参りますのでよろしくお願いします!! (2019年9月10日 17時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。高明さん出てきましたね。続きが楽しみでしかたないです。よろしくお願いします。 (2019年9月10日 12時) (レス) id: a4eca54f61 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 水城様!いつもありがとうございます!はい、更新頑張らせて頂きますので、是非とも今後も楽しみにして頂ければと思います!改めて閲覧及びコメントありがとうございました! (2019年9月8日 19時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年9月6日 18時

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