267 団子 ページ27
と、此処で彼女は箸を止めた、もう食べないのか、と聞くと、もう十分に食べただろうと言う。
確かに普段食べない巴ちゃんからしたらよく食べた方だと思う、俺は残りの団子を摘む。
「そういえば何で萩さんの家？」
「巴ちゃん外出しないだろ、此処から家もまあまあ近いし、散歩代わりにはなるだろ」
「あー、そういうこと……」
「もしかして巴ちゃん、具合悪いの？」
「……んー、倦怠感？」
何故か分からないが何もする気が起きないと言う彼女に、近頃何があったかを聞くが、それと言ってめぼしいものは無い。
と、此処で彼女は口を開いた。
「萩さん」
「如何したの？」
「萩さん夢判断とかに興味あるって言ったよね」
嗚呼、そんなこと言ったっけ、確か巴ちゃんの夢遊していた内容が気になって聞き出そうとしてそんなことを言った覚えがある。
「もし」
「？」
「もし、神様の子が地上に降りてきて、……その子が人の運命を弄れる凄い子で…………」
頑張れば毎日大量虐殺が出来るくらい人の運命が弄れると言うと巴ちゃんは笑う。
……俺には彼女の夢の話はスケールが大き過ぎた、俺はそんな彼女の言葉にゾッとした、どんな夢だよ。
「本当にもし、自分がその何でも出来る神様の子になれるとしたら」
萩さんは如何したい、と聞く彼女はとても弱々しげで、小さな背中が更に小さく感じた。
俺は3周目の団子を作りながら彼女を見る、琥珀の目がゆらゆらと光っていたが、嘘を言っている訳では無かった様だ、勿論例え話なので、嘘も本当も無いのだが。
「……んー、そうだなー、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» わざわざありがとうございます！そうですね、この後また団子を食べている描写があるので十二分よりかは十分とかの方が良いかもです、本当にありがとうございます！ (2019年8月30日 22時) (
レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - 度々すみません！「267 団子」の一行目の《十分》が《十二分》になってます。間違い……なのかな？と思ってコメントさせてもらいました。更新お疲れ様です！ (2019年8月29日 9時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 閲覧及びコメントありがとうございます！ありがとうございます、本当に内容はそんなに進んでないんですけどね（笑）とても励みになります、頑張りますので是非ともよろしくお願いします！！ (2019年8月28日 15時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - 更新お疲れ様です。もうなんか、更新速度が速すぎて……。本当に尊敬します。内容も面白いですし。これからも頑張ってくださいね。*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･* (2019年8月28日 12時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» 閲覧及びコメント毎度ありがとうございます！！本当に励みになります、度々ありがとうございます！！頑張ろうと思いますので、是非とも宜しくお願いします！！ (2019年8月23日 21時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2019年8月15日 23時
