264 目覚 ページ24
*
「……ふ、ふぁぁぁ、」
「先生っ、藤原さんが目を覚ましましたっ!!」
私が起きた瞬間に慌ただしくなる部屋、ホテルは此処までうるさくなかった筈だ、なら此処は何処だ。
そんなことを思っていると、私のお腹辺りがモゾモゾと動く。
少しまさぐられる感覚がして顔を顰めるが、現在地と目の前に居る人間に安堵した所で、警戒が解けた。
「……嗚呼、病院……」
「巴!!
良かった、如何なるかと……」
「萩さん…………」
本当に心配してくれていたのだろう、大袈裟にも程があるが、萩さんは少し泣きそうになっていた、……?
私はコンタクトが目に無いことに気付いた、私は急いで目を瞑り、萩さんに問い掛ける。
「萩さん、コンタクトって」
「その必要は無いよ、カジキ」
「……長官」
部屋の隅で笑っていたのは長官だった、彼は私に近づいて私の頭をクシャクシャに撫でると満足そうに又笑った。
「此処は警察病院だよ。
最初は米花総合病院に運ばれたんだけど、目のこともあるし転院させたんだ」
最大限権力を行使した長官は私に、某芸人のカッチカッチやでを始める、私はそれに少し吹き出し表情筋が緩んだ。
「……ご心配をお掛けしました」
「本当だよ、いきなりホテルで倒れて吐血して気絶って」
「……すみません」
「カジキ、謝ること無いよ。
それより、君又無茶したねぇー」
「……伊達さんのことですか?
それなら私じゃなくて鳥山さんに言ってくださいよ」
「君もだよ、真逆1週間前から滞在して機会を伺ってたとか言わせないよ?」
「あはは…………何者ですか、私は」
人の未来が見える程凄い神に近い人間では無い、と今では嘘の言葉を言うと、彼は笑った。
彼の頭上には、32年と表示されていた。
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» わざわざありがとうございます!そうですね、この後また団子を食べている描写があるので十二分よりかは十分とかの方が良いかもです、本当にありがとうございます! (2019年8月30日 22時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - 度々すみません!「267 団子」の一行目の《十分》が《十二分》になってます。間違い……なのかな?と思ってコメントさせてもらいました。更新お疲れ様です! (2019年8月29日 9時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 閲覧及びコメントありがとうございます!ありがとうございます、本当に内容はそんなに進んでないんですけどね(笑)とても励みになります、頑張りますので是非ともよろしくお願いします!! (2019年8月28日 15時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - 更新お疲れ様です。もうなんか、更新速度が速すぎて……。本当に尊敬します。内容も面白いですし。これからも頑張ってくださいね。*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・* (2019年8月28日 12時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» 閲覧及びコメント毎度ありがとうございます!!本当に励みになります、度々ありがとうございます!!頑張ろうと思いますので、是非とも宜しくお願いします!! (2019年8月23日 21時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年8月15日 23時