184 嘘吐 ページ41
「やぁ、スコッチ」
「ッッ!!!?
……ロブ、ロイ?」
「来ると思いました。
えーと、まあNOCとしてバレてしまった訳ですが」
「……ああ、そうだ。
始末、するのか?」
「しませんよ、貴方が死んだらあれが悲しむでしょ。
だからちょおっと、言うこと聞いてくれるとありがたいです」
「……言うこと?」
「意識はありますので」
信じて下さいね、と言って素早く銃を引き抜き、私は彼の身体に針型の薬を急所に埋め込んだ。
「!?」
「…………」
胸部のみの防弾チョッキ(血糊入り)をスーツの裏に着せ、もう一度、今度は本物の弾丸を埋め込んで撃つ、2発目で、FBIの彼は来た。
「…………ロブロイか」
「嗚呼、ライ。
裏切り者は始末しました、ベルさんには貴方が殺したということで構いませんよ」
貴方もNOCとして疑われてるのですから、と言うと、赤井さんは死んだと思っている彼の写真を撮りながら笑う。
「疑われている?
シュレーディンガー、俺の正体を知っててか?」
と、階段を駆け登る音が夜の中に響く、降谷氏だ。
「私はNOCリストは売りませんので」
「ということはお前を信じていい、ということか?」
勢いよくドアが開けられた、彼は絶望に染まりきった顔で、フードを被った私を見る。
そして当の本人は歪み切った顔で、
「さぁ?」
と言うと、顔を真っ青所か白くして降谷氏は当然諸伏氏に駆け寄った。
「………………死んでる」
当然だ、少しの間だが脈は止まる、そういう薬なのだから。
だが少し意識はあるらしい、彼にとっては辛いだろうが、耐えてもらおう。
雨が降り出した、屋上の床が所々雨水の染みで染められた。
「…………死体は預かろう」
「何故?」
私彼のこと気に入ってたのに。
「…………殺した貴方が言うことですか」
私は鳥山さんに合図しながら大きな彼の身体を背負うと、屋上の塀に足を掛ける。
「待て、危険だぞ」
雨が私の頬にポツポツと音を立てて落ちる、私は鳥山さんが降りてくるのを気配で感じ、最後に笑ってこう言った。
「弔うくらいはしなきゃ。
それに私、
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水城紗綾 - 久坂朧@三色団子と朧は神さん» うぁぁ。ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月10日 18時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» いえ、何か見た覚えのあるニックネームの方の名前だなー、と思って、探したら直前まで読んでた作品の筆者様だったのでつい……(笑)こちらこそ読んで頂いて嬉しいです、ありがとうございます!楽しみに更新待ってますのでそちらも頑張って下さいね! (2019年8月10日 0時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - え!知ってるんですか!?え(困惑)………ッッ!!ありがとうございます!ログインもしていない私の作品を!知ってくださっているとは! (2019年8月9日 22時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 閲覧及びコメントありがとうございます!そう言って貰えるととても嬉しいです!もしかしてkzの方で夢小説書かれてますか?そちらの方も楽しみに待ってます、更新待ってます!!改めて、ありがとうございました! (2019年8月8日 19時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - 右のお星様を押したいのに2回目だから押せないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーー!!! (2019年8月8日 19時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年8月3日 17時