174 気侭 ページ31
仮死状態にする薬と血糊の準備と、彼の死体を私の家まで運ぶ足、それから新居もしくはセーフハウスだ。
「……いえ、やっぱり何も」
「?」
「帰りましょう、場所が分かればもう用はありません」
起き上がり、持っていた銃を太腿のホルスターにしまう。
「え、折角ここまで来たのに?」
「はい、解決方法が思い浮かんだので」
「えー、また空中散歩出来ると思ったのにー」
「それは…………又別の機会に」
如何やら相当気に入っていたらしい、こちらとしても鳥山さんと仲良くして貰うのはとても喜ばしいことだから良いのだが。
あんまり情を入れ過ぎると手放す時が厄介だからな、と今更ながら萩さんや皆に十分入れ込んだ自分の先が思いやられた。
腰に着けた、水に閉じ込めた目の前で死んだ彼の金目がゆらりと揺れる、私は萩さんの腰に手を回して、そのまま家に向かう。
「そうそう、そういえばさ」
「何でしょう」
「巷で噂になってるんだけど、何でも米花町の何処かの空き地に、家が出没したりするんだって」
「空き地に?」
「そー、最近は無いみたいなんだけど。
消えたり現れたり、不思議なこともあるもんだよな」
ほんとですね、と気ままに流す。
真逆この話が私の人生を動かすことになる等思わないまま、私は空中散歩を2人で楽しんでいた。
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水城紗綾 - 久坂朧@三色団子と朧は神さん» うぁぁ。ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月10日 18時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» いえ、何か見た覚えのあるニックネームの方の名前だなー、と思って、探したら直前まで読んでた作品の筆者様だったのでつい……(笑)こちらこそ読んで頂いて嬉しいです、ありがとうございます!楽しみに更新待ってますのでそちらも頑張って下さいね! (2019年8月10日 0時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - え!知ってるんですか!?え(困惑)………ッッ!!ありがとうございます!ログインもしていない私の作品を!知ってくださっているとは! (2019年8月9日 22時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 閲覧及びコメントありがとうございます!そう言って貰えるととても嬉しいです!もしかしてkzの方で夢小説書かれてますか?そちらの方も楽しみに待ってます、更新待ってます!!改めて、ありがとうございました! (2019年8月8日 19時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - 右のお星様を押したいのに2回目だから押せないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーー!!! (2019年8月8日 19時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年8月3日 17時