168 尋問 ページ25
side貴方
「萩さん、お風呂上がりましたけど…………」
「…………」
彼は不貞腐れたまま無言で、手を膝にトントン、とこちらに来いと言う様に誘導して来た、私はやや冷たい目線につつも、彼の膝の上に座った。
子供の特権と言うやつである、大きくなってからは相手によっては出来ないので、私は昔の記憶を思い出しながらうつらうつらとしていた。
「………………」
「………………」
そのまま両者とも無言である、彼は私の未だ少し濡れた髪に顔を埋めながらグリグリと額を私に押し付けた、地味に痛い。
と、此処で彼が口を開く、その声はとても三木さんだった()。
「………………巴ちゃん」
「……はい」
「分かってるよね?」
「………………」
お巫山戯は此処までにしよう、私はある意味では羨ましがられる状況にあるが、又ある意味では絶体絶命の窮地に立たされている、冗談は抜かないと多分更にキレられるのは間違いないだろう。
「こんな時間に、一体誰と何やってたのかな?」
「…………先輩と、危険なお仕事を」
「その先輩っていうのは、女の人?」
「ええ、そうです」
「あんなにお洒落してたのに?」
「そう言ってるじゃないですか」
「…………その仕事って、殺し?」
私は少し間を置いて、殺しでは無いと一言呟いた。
「巴ちゃんのパソコンの技術を利用したお仕事ってこと?」
「そうですね、その時に邪魔が入ったので気絶させただけです」
「それって、法に触ることだよね…………」
「……ある意味ではそうです、ある意味では違う」
目線を下にやってゆらゆらと転がす、不意に、昔“母”から悪い癖だと指摘されたのを思い出した。
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水城紗綾 - 久坂朧@三色団子と朧は神さん» うぁぁ。ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月10日 18時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» いえ、何か見た覚えのあるニックネームの方の名前だなー、と思って、探したら直前まで読んでた作品の筆者様だったのでつい……(笑)こちらこそ読んで頂いて嬉しいです、ありがとうございます!楽しみに更新待ってますのでそちらも頑張って下さいね! (2019年8月10日 0時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - え!知ってるんですか!?え(困惑)………ッッ!!ありがとうございます!ログインもしていない私の作品を!知ってくださっているとは! (2019年8月9日 22時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 閲覧及びコメントありがとうございます!そう言って貰えるととても嬉しいです!もしかしてkzの方で夢小説書かれてますか?そちらの方も楽しみに待ってます、更新待ってます!!改めて、ありがとうございました! (2019年8月8日 19時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - 右のお星様を押したいのに2回目だから押せないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーー!!! (2019年8月8日 19時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年8月3日 17時