音を乗せる 【名探偵コナン】

189 生存 ページ46

『………………』


「こちらシュレーディンガー、……諸伏景光の死亡並びに生存を確認しました」


『……如何言うことだい』


「諸伏景光は生きています。


…………1度仮死状態にした為未だ目を覚ましていませんが、多分そろそろ起きるのではないかと」


驚くのも無理は無い、私だって両方生きていることに驚いている。


『……君は無茶をするよ…………』


はは、と乾いた笑いが聞こえる、私はちゃんと死んだことにして下さいよ、と言うと、えー無理、と返されて額に青筋が入る。


「あのですね」


『分かってるって、大丈夫だよ、公表さえしないものの裏向きにも死んだものとして扱うから』


「詰まり私と同じ様に管理すると？」


『そういうこと』


「……ん、まぁいいや」


その代わり、彼には私の下に付いて仕事を手伝って貰いますので、彼は私の監視下に起きます。


と言えば、彼は人員が減るよー、と巫山戯ている、心做しか公安職員の死亡を免れたのを心から喜んでいるようにも聞こえた。


「私だって絶対じゃあ無いんですからね」


『分かってるって、しかしよくやってくれたよ、これで2名の警察官の命を救ってくれたことになったね。


いやー、いい意味で心臓に悪いな』


「悪かったですね、報告はそれだけです」


切りますよ、と言うと、彼は一言、


『ありがとう』


「…………いえ」


ジャストで花屋に着いた、電話を切ると、私は店の中に入り込んだ。

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