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187 摩耗 ページ44

「…………花屋って、今開いてますかね」


「んー、もう閉まってるだろうね」


「ですよね、…………」


「巴ちゃんさ、嬉しかったよ俺」


「何がです」


「頼ってくれたこと」


「嗚呼…………何でもするって言ったんですから、少し手伝って貰おうと思って」


仕事中に呼び出すなんて酔狂な真似しちゃいましたけど、と続けると、此奴の命が関わってんだから仕方ないと笑い飛ばした。


「巴ちゃん、もしかしてさ」


「何でしょう」


「降谷以外の俺達、皆死んじゃうんだろ」


息が止まる、何故知っているのか、と聞きたいが、この世界の人間はそういうのに長けていること、そして諸伏氏と似た様なことがあったことを思い出した。


頼り甲斐のある彼の大きな背中が、妙に小さく見えた。


「………………何故?」


「そんな気がした、巴ちゃんに助けて貰ってから、そう思う様になった」


「そんな非現実的な」


「可笑しいだろ、でも本当なんだよ。


巴ちゃんの気持ちが、何となく分かるんだ」


「………………降谷さん」


「?」


「可哀想ですよね…………彼はきっと私を恨む」


「……如何して?」


「…………私が彼を殺したことになってるので」


「何で」


「そうするしかなかったんです。


結局彼が自ら命を絶ったとしても、誰かが責任を被らなきゃいけなかった、結果として私が立候補したから選ばれた。


そして彼はもう諸伏景光として生きられない、彼の生を奪ったのは間違いなく私なんです」


私が1番憎んでいることを、大切な人にしてしまったこと。


これこそ、私が植え付けておかないといけない感情だった。


彼は少し眠った方がいいと私に促した、眠れはしなかったが、前世の時と同じ様な感覚がした。


命がすり減って行く、摩耗していく様な感覚が、強く私の中で渦巻いていた。

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水城紗綾 - 久坂朧@三色団子と朧は神さん» うぁぁ。ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月10日 18時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» いえ、何か見た覚えのあるニックネームの方の名前だなー、と思って、探したら直前まで読んでた作品の筆者様だったのでつい……(笑)こちらこそ読んで頂いて嬉しいです、ありがとうございます!楽しみに更新待ってますのでそちらも頑張って下さいね! (2019年8月10日 0時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - え!知ってるんですか!?え(困惑)………ッッ!!ありがとうございます!ログインもしていない私の作品を!知ってくださっているとは! (2019年8月9日 22時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 水城紗綾さん» 閲覧及びコメントありがとうございます!そう言って貰えるととても嬉しいです!もしかしてkzの方で夢小説書かれてますか?そちらの方も楽しみに待ってます、更新待ってます!!改めて、ありがとうございました! (2019年8月8日 19時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - 右のお星様を押したいのに2回目だから押せないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーー!!! (2019年8月8日 19時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年8月3日 17時

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