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142 嘘固 ページ48

「……偽造?」


『嗚呼、しかも上層部が関係してるみたいだ、厳重にロックされてる場所が所々あるな』


「…………」


もしかして史軍の事件だろうか。


『……萩原?』


「………………いや、大丈夫。


それだけ分かったらもう十分だよ」


『そうか、これから又忙しくなる、連絡はもう返せなくなると思ってくれ』


「分かった」


『元気でな』


そう言うと降谷は電話を消した。


偽造、もしかしてあの時に会った彼女は、もう既に人目に付けられない様なことをしたのだろうか。


隠していたのは琥珀の目の色だけだった、たった10歳の彼女は何を隠しているのだろうか。


「電話、終わりました?」


「ああ、うん」


「どうせ私の素性のことでしょう?」


「……バレてたんだ」


「分かりますよ」


彼女は興味が無い様で、何食わぬ顔でスープを啜っていた。


「巴ちゃんはこんな大きい家に一人暮らしなの?」


「そうですよ、彼を入れたら二人暮らしです」


と指差す方向は菓子パンを嬉しそうに啄む鳥山さんとかいう鳩だった、ずるい。


「ふーん、じゃあご飯とか如何してるの?」


「普通に作ってますよ、今日みたく材料がない時はコンビニ行って買ってますけど」


「で、巴ちゃんそれだけなの?」


彼女は具が余り無いコンソメスープを啜っている、本当にそれだけである。


「意外にお腹いっぱいになるもんですよ」


「成長期なんだからもっと食べないと、身長伸びないよ」


彼女は肩をピクリと動かした、如何やら自覚はあったらしい。

143 琥珀→←141 偽造



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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 氷狐さん» 閲覧及びコメントありがとうございます!そうですよ!本来主人公は軽くオタってる設定なので、是非SCPも知って頂けたらなと思い出させて頂きました!気づいて頂けて嬉しいです、本当にありがとうございました! (2019年8月4日 9時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» 閲覧及びコメントありがとうございます!更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2019年8月4日 9時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - 途切れてしまいすみません!「先の無い扉」ですか?とても感動しました! (2019年8月4日 3時) (レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - すみません!100 希望 のときの『幸運を。死に行く者より、敬礼を』ってSCPのSCPー1983 (2019年8月4日 2時) (レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月4日 1時) (レス) id: 8b5b932439 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年7月28日 22時

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