136 二人 ページ42
「………………」
冷や汗の量が尋常じゃないくらい背中に流れる、コンビニってこんなに暑かっただろうか、待ってそもそも未だ夏じゃないでしょ、旧暦はそうだけど。
まあそんなこんなで、最高性能の筈の頭の中は大パニック、私の感情と意志は大暴れだった。
「やっと、やっと見つけたよ」
「………………」
「あはは、君のこと調べようとしたら警察庁の長官様に怒られたんだよ」
「…………え」
「いやー、怖かった」
彼は私の腕を掴んだままはにかむ、いや此奴何やってんだ。
「…………あの、帰りたいのですが」
「え、嗚呼、着いていく」
「…………」
「こんな深夜に女の子1人出歩かせられないよ」
「……お茶しか出せませんよ」
「逆に出してくれるんだ」
「素性がバレたらもう隠す意味無いでしょう」
飽くまで藤原 巴の方だけど、そんなことを思いつつ、貴方2徹くらいしたみたいですし、と続けた。
そう言うと彼は顔を赤く染め上げ、
「何この子超可愛い」
「気持ち悪い」
「純クーデレなんだね、そうなんだね」
「待ってこの人誰」
ああ、女神様っ、とかほざく彼にそれはアニメです、としれっと突っ込んで横を通り過ぎる様に彼を引っ張る。
「着いてこないなら帰らせて下さい」
「いや行く」
「ねぇこの人本当に警察?」
まあ交通課ではなく機動隊の彼に見つかったのは良くも悪くも運がそうだったのだろう、と割り切った。
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 氷狐さん» 閲覧及びコメントありがとうございます!そうですよ!本来主人公は軽くオタってる設定なので、是非SCPも知って頂けたらなと思い出させて頂きました!気づいて頂けて嬉しいです、本当にありがとうございました! (2019年8月4日 9時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - さちさん» 閲覧及びコメントありがとうございます!更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2019年8月4日 9時) (レス) id: 9224d831df (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - 途切れてしまいすみません!「先の無い扉」ですか?とても感動しました! (2019年8月4日 3時) (レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - すみません!100 希望 のときの『幸運を。死に行く者より、敬礼を』ってSCPのSCPー1983 (2019年8月4日 2時) (レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月4日 1時) (レス) id: 8b5b932439 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時:2019年7月28日 22時