空を駆ける 【名探偵コナン】

110 紅茶 ページ16

side貴方


爆破事件から軽く一年が経った。


相変わらず私は暇になる、長官は私に、梶木巴の身元を調べている人間が警視庁内に居ると言っていたが、どうせ萩原氏辺りだろうと思って放置しておいた。


取り敢えず裏情報サイトは梶木巴の情報その他諸々をやんわりとバレない程度に消しておいた。


私は諸伏氏に貰った本を読み直す為、近くのカフェに寄る、此処はアップルティーが美味しいので偶に行くのだ。


2人席に1人で優雅にティータイムを楽しんでいると、何の影響か人がわらわらと入り出す、不穏な空気と煩い声に苛々してきたので、もう出ようかと思案を巡らせる。


と、店員から、相席構わないかと聞かれたので、頷くとスタイルの良いおねーさんが入ってくる、……ん？


「Hi girl.


Is sharing a table good?(相席いいかしら？)」


……サングラスを掛けたベルモットだった、姉御(クイーン)だったのだ。


しかし私はそんなことおくびにも出さなず、


「No problem.(どうぞ)」


「あら、発音いいじゃない。」


彼女は私が英語を話せるとは思っていなかった様で、少し驚いていた。


「貴方も日本語お上手ですね」


「うふふ」


「お会い出来て光栄です」


「あら、その様子は……」


「『リア王』のフランス王妃、とてもお綺麗でした」


「へぇ！


貴方見たことあるのね！」


よし、掴みは好調だ。(ゲス顔)

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