境を跨ぐ 【名探偵コナン】

10 愛情 ページ12

何故、父さんが此処から急に姿を消したのか、若しかしたら気付いているかもな。




父さんが警察なのは知っているな？父さんは公安部と呼ばれる部署に所属しているんだ、公安と言うのは、端的に言えば国民を守る為に動いている、でもこの部署は危ない所なんだよ。




父さんは悪い奴等の所に行って動向を観察しているんだ、いい奴らにそれを教える仕事をしている、とても危険な仕事なんだ。




手紙を書いたのはね、君を危ない目に追わせないためなんだ、それだけは分かって欲しい。




だから君は、君だけは巻き込みたくなかった、でも父さんは気付いた、このままだと自分の命のみならず、君達を巻き込んでしまう。




断腸の思いで筆を取ったんだ、まず一言、謝らせてくれ、すまん、巴。




だが、このまま死ぬ訳にはいかない、何としてでも私は一警察官として、一人の人間として、そして一人の父親として、何としてでも任務を遂行し、生還してみせるよ。




君は賢い、多分、これは多分なんだろうけど、君はとても大人びている、君には何か、特別な何かを持っているんじゃなかろうか、誰かの記憶、とかね。




冗談だよ、そんなに不機嫌な顔をするな。




大丈夫、君は、何があっても父さんの娘だから。




だが、此処からの話は別だ、此処からは一人の警察として話を聞いて欲しい。




私は協力者を探している、とても優れた人間を探している。




出来れば、人間を容易く騙すことの出来る人間を探している。




7532227221@35945191#227202210324@12339385#62459255520324@03553244##




若し解けたなら、この暗号の答えを載せて、これに連絡してね。




11123244129383sonomama@○○○○○○.○○○




父より。”

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