きっとまた逢える 2 (ページ9)

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47 お洒落ページ9

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ユウさんは、優しい。

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私が悪いのに。

なのに、久しぶりに今から外でデートしようって言ってくれた。

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ユウさんの気持ちに答えられない自分が、すごく歯痒くてたまらない。

でも、この気持ちの変化は自分ではどうしようもなくて、私はその言葉に甘えた。

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私は、ユウさんにビールを飲んでもらっている間に、急いでメイクをして。

シニヨンにしていた髪を下ろしてさっと緩く巻き、簡単にハーフアップにする。

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せめてものお詫びに、というわけじゃないんだけど。

さっき嫌な気持ちにさせてしまった分、ユウさんにはデートを楽しんでもらいたいし、もちろん私自身も楽しみたかったから。

だから気分を上げようと、私は買ったばかりのノースリーブワンピに袖を通した。

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体にジャストフィットする黒のワンピの上に、ウエストが隠れるくらいの丈の、カシュクールのベージュのシフォンを重ねる。

大きく開いたデコルテはちょっと気にならなくもないけど、その分女らしく、スタイルもよく見えるような気がするの。

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私はそこに、以前ユウさんからプレゼントしてもらった、ゴールドのチェーンに白いバタフライモチーフのトップが揺れるネックレスと、耳たぶには揃いのピアスを飾った。

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鏡に写った自分を見る。

我ながら、似合ってる…ような気がする。

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女って、ほんと単純。

ちょっと気合いを入れてお洒落をしただけで、こんなに楽しくなってくるから不思議。

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着替え終えた私が、バッグの中に必要な物を詰めていると、手にしたスマホが鳴った。

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「もしもし？マキ？」

私の声を聞いてユウさんが振り返り、電話の主のマキと話す私を見る。

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私の姿を目に留めると、ユウさんの視線は、私の頭から足の先までを辿る。

そして、嬉しそうに笑いながら何度も頷くと、親指を立てて、「いいね！」と唇が動いた。

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私は、心があったかいもので満たされていくのを感じた。

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そう。

私を愛してくれている人は、ユウさんだった。

そんな大切なことを、忘れそうになってた。

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ユウさんと会わない一ヶ月ちょっとの間に、私は距離に負けていたのかもしれない。

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やっぱり、一緒にいるって。

そばにいるって。

とっても大切なことなんだろう。

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もしかしたら。

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今が、ユウさんの元へ行くべき時なのかもしれない、と私は思った。