また、アシタ (3)

▽ ページ14

亮介「うまくいったんだね」



亜嵐「あの、、



ありがとうございました。」



亮介「え？」

亜嵐「Aから聞きました。沢山助けてもらったって。」

亮介「あぁ(笑)」

亜嵐「海人のことも、俺との関係のことも、

本当に、なんてお礼を言ったらいいのか、、」

亮介「礼なんていいよ、俺が好きでやってたことだし(笑)」

亜嵐「どうしても直接、お礼を言いたくて。

Aが一番辛い時、大変な時、そばで支えてくださってありがとうございました。俺が頼りないせいで、、」

亮介「君が頼りないわけじゃない。Aは昔からさ、すっごい気を遣う人間なんだよ。

しっかりしてそうに見えて、実は気の弱いところがあって。

今回のことだってそう、Aは多分、自信がなかったんだと思う。君の隣にいるのは自分でいいのか、 海人を生んで、君の迷惑にならないか、

それで考えた結果、離れることを選んだんだと思うよ。タイミングがタイミングだったってのもあるけどね」


俺なんかよりずっと

Aのことをよく知る亮介さん


亮介「だから君も、もう自分を責めるなよ」


どこまでも優しい人なんだな、この人は


亮介「せっかく俺が身を引いたんだから、あいつのこと幸せにしなきゃ容赦しないからな。

俺にとってはずっと好きな人だったけど、Aはずっと俺のこと、兄貴としか見てなかった。

でもそれでいいんだ、Aが幸せならそれで。


だから、

Aと海人のこと、よろしくな」


亜嵐「はい、もちろんです。


本当にありがとうございました。会えて良かったです。」



この人には頭が上がらない

本気でそう思った


亮介「じゃあまたな〜」


そう言って去っていく亮介さん

今まで出会った男の人の中で

いちばんかっこよく見えた

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