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「何食べたい？」と聞かれ、『美味しいもの』と答えた私が連れて来られたのは、落ち着いた雰囲気のビストロだった。
店内の照明は少し落とされており、会話の邪魔にならない程度のジャズが流れている。
私が何も言わなくても、彼は料理を見繕って注文を済ませた。好き嫌いは多くないが、それも全て、把握されているに違いない。
勤め先の学校のこと、面白い生徒や同僚の先生達の話から始まり、もちろん合間には流れで、私にも話を振る。
元々、会話のスキルは高い人だったけれど、それは年々磨きがかかっている気がした。
その理由のひとつはきっと、私以外の女性だろうとも。
彼はワイン、私はペリエで食事は進み、「デザート食べるだろ」と私にメニューを渡してから、ウェイターに向かって小さく合図を送る。
こなれた仕草だと思った。
クレームブリュレを少しずつ掬って口に入れる私を、彼はワイングラスを片手に眺めた。その視線はいつも通り優しく、大切な妹を慈しむ類いのもの。
もっともっと深く、妖しいくらいに熱を帯びたそれに捕らわれたいと願うのは……………分不相応、だろうか。
「そういや………あの彼氏とはどーしたよ？」
『ああ…………まあ、うん。もう別れた』
まじか、と軽く目を見張った彼に、こくりと頷く。高校に入って、少しした頃から交際を始めた同級生とは、大学受験の前後から関係が怪しくなっていた。
「環境変わるとな。良くある話っちゃ話」
『かもね。でももう、落ち着いたから』
「ふうん………引きずっては、ねんだ？」
仲良さそうだったのに、と述べられたありきたりな感想は、私の胸を簡単にえぐる。
いつだったか、その人と街中を歩いていたところを、彼に見られたことがあった。
『引きずっても、ね。戻れる気もしなかったから』
「………へえ。お前そういうトコだけは、案外ドライな」
ドライ？と聞き返した自分の声に、苛立ちが混じっているのを自覚し、そのまま口をつぐむ。
それ以上何か言葉を続ければ、余計なことを口走ってしまう気がして怖かった。
そう、例えば。
……………そんなようなことを。
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ユリア(プロフ) - ねぇえええええまって私も聞いてない久々ツク開いたらなんなのこれ何で呼んでくれな(死) (2022年11月1日 22時) (
レス) id: 5f1067fe3a (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - みおさん» ありがとうございます💖もう少し更新続きますので楽しんで頂ければ嬉しいです💖感謝ァ！ (2022年9月25日 20時) (レス) id: 9cf14e7eab (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - あさひゆうひさん» あさひの新作通知もずっと待ってる！待ちすぎて舞ってる💃唯梨さんの実弥読めて私も嬉しかったよ！爆速過ぎて吹いたけどね！笑 いつも感謝ァ！ (2022年9月25日 20時) (レス) id: 9cf14e7eab (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - みんなお祝いコメントありがとうっっっ🥰❤️もう書かねェ…！って思ってたけどみんなのおかげで創作意欲が湧きました！今後ともよろおねでっすー💁🏻♀️❤️❤️ (2022年9月25日 18時) (レス) id: e4ce53ad81 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 奏海さん» かなみちゃんありがとうね🥰❤️色々落ち着いて戻ってきちゃった🧡🧡🧡🧡 (2022年9月25日 18時) (レス) id: e4ce53ad81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京華／唯梨／羽糸／ひよ／あさひ
x他4人 | 作者ホームページ：ありません
作成日時：2022年9月21日 11時
