姉御と鬼ごっこ ページ31
「…え！？キクちゃん位階ダレス！？うっそぉ…低くね？ワイより上行くと思ってたにゃあ〜。」
突然姉御が目の前に現れ、そう言い放った。
失礼にも程があると思うが、それ以上に物申したい。
「…いや、姉御の位階超えられるわけねーだろ!!自分の位階くらい考えてよ、姉御ケト(8)じゃん！バビルス一年で超えてる奴いたら大問題だよ!!!」
そう叫ぶと、まぁそうね、とだけ言ってライ君達に絡みに行く。
納得してくれたのはいいけどやめたげて。
…というか、なんか二人とも硬直してるし、一体何にそんな驚いたんだろ。
……姉御にされるがままの二人に抵抗しろよ、と内心ツッコミを入れながらため息をつく。
二人を姉御から救出するために早足で近づこうとすると、姉御が二人を抱え羽を広げる。
何をしようとしているのか予想がついたボクは、さっきよりもっと大きいため息をついて飛行魔術を使った。
ニヤリと笑う姉御に追い付けるか心配になる。
ライ君達が酔ったらかわいそうなので、なるべく全速力で行こう。
そう決めて、心なしかさっきよりも呆けている二人を取り戻すため、鬼ごっこを始めた。
……まぁ追い付けるわけないんだけどね。
前鬼ごっこした時より速くなっていれば姉御は止めてくれる。
気まぐれなのか、めちゃくちゃ不定期だけど。
姉御が飛び始めるのを合図に、全速力で飛ぶ。
結構なスピードが出ているはずだが、追いつく気配がない。
いい忘れていたが、家系能力を使わないのは、姉御の家系能力の瞬間移動で逃げられてしまうからだ。
魔力全放出で行くしかないか…。
毎回そうだ。姉御はボクが魔力全放出の状態じゃないと追いつけないレベルのスピードで飛ぶ。
そして、ボクも魔力全放出で追いつくのだが、なぜか姉御は魔力切れを起こす寸前、疲れる程度のところで切り上げてくれる。
まぁそんなことはさておいて、いつも着ている制服じゃない普段着を脱ぎ、その辺りにいる悪魔に持っていてもらう。
待っていてくれたようなので、ここからが本番だ。
飛行魔術に魔力を全集中させ、姉御を追いかけようとすると、後ろから肩を叩かれる。
振り向くと、担任のカルエゴ先生が立っていた。これはお怒りだ。
………その後、姉御共々しっかり怒られた…。
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氷鬼 - ご意見ありがとうございます！やり方を模索してきます！ (2021年6月19日 16時) (
レス) id: 08c92f6113 (このIDを非表示/違反報告)
きくお - わかり次第最初の方に入れさせていただきます！ (2021年6月16日 20時) (レス) id: 36299c86b0 (このIDを非表示/違反報告)
きくお - すみません画像の入れ方がわからなくて… (2021年6月16日 20時) (レス) id: 36299c86b0 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年6月16日 18時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷鬼ーひょうきー & 水無月の菊&境影 | 作成日時：2021年4月26日 17時
