わくわくクラス発表！ ページ23
「…俺は、ヴルガ・サカゲ。好きに呼んで。」
かっこいい名前だなぁ、と思った次の瞬間には、もう声に出ていた。
「サカゲ…かっこいい名前だね！」
そう言うと、彼は微かに微笑む。それがなんだか嬉しくて、ボクもつられて微笑む。
そして、いつの間にかボクの隣から廊下の隅に移動していたライ君にこう言う。
「ライ君！あの子…サカゲ君とお友達になったんだー！」
そしてライ君の手を取り、サカゲ君のもとに引っ張っていく。
サカゲ君に会った瞬間、面倒臭そうにするライ君を少しだけ小突く。するとようやく自己紹介する。
「インヴァリッド・ルイス・ライドだ。よろしく頼む。」
やれやれとでも言いたげな表情だ。つられるように、サカゲ君も、よろしくと言う。
翌日。今日は、クラス分け発表。ライ君やサカゲ君と、一緒のクラスになれたらいいな、なんて考えながら歩く。
昨日うっかり家族に言ってしまったので、多分一緒のクラスだろう、と考え、掲示してあるそれを見る。
ようやく自分の名前を見つけ、驚いた。
「アブノーマル！？」
驚きのあまり、声に出てしまう。
でもすぐ、嬉しい気持ちに切り替わる。なぜなら、ライ君とサカゲ君が同じクラスだったからだ。
ポカーンとしている二人の手を引き、アブノーマルクラスの教室へと向かった。
入った瞬間に飛んできた色々なものからボクの体とサカゲ君、それにライ君を魔術で守る。
ボケっとしている二人には見えていなかったようなので、とりあえず投げてきた子たちを睨んでおく。
入ってきた先生＿＿カルエゴ先生が、飛行レースについて話している。(ほとんど聞き流したけど)
周りの様子を見るにどうやら二人位で組むようなので、サカゲ君とライ君と組むか、一人で飛ぶか迷うが、結局一人で飛ぶことにした。
そして、飛行レース本番。
羽で飛ぶのは疲れるし面倒なので、魔術で飛ぶ。
フライ、と唱えると、体がふわりと宙に浮く。
ライ君とサカゲ君には悪いけど、ボクは一位を狙うので、アリス君に負けないようにスピードを上げる。
(やっぱり飛行魔術は楽しいなぁ…)
横にはクラスメイトが居ないことを確認する。
それに安堵しながらも、あっさりゴールについた。
「ゴール！やった〜。」
梟に近付き、袋に手を突っ込む。何かを掴んだ感覚に、口角が上がる。
掴んだまま手を袋から出す。
掴んだものが示した、その数は＿＿＿＿＿＿
4。ダレス、だった。
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氷鬼 - ご意見ありがとうございます！やり方を模索してきます！ (2021年6月19日 16時) (
レス) id: 08c92f6113 (このIDを非表示/違反報告)
きくお - わかり次第最初の方に入れさせていただきます！ (2021年6月16日 20時) (レス) id: 36299c86b0 (このIDを非表示/違反報告)
きくお - すみません画像の入れ方がわからなくて… (2021年6月16日 20時) (レス) id: 36299c86b0 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年6月16日 18時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷鬼ーひょうきー & 水無月の菊&境影 | 作成日時：2021年4月26日 17時
