可愛い君に恋してる！

５・最低なヤツだったはずなのに ページ5

真っ赤になった泣き顔。



　 その表情は、まるで、今までため込んでいた冷たくて、悲しい感情があふれだしたような。


　 苦しくて、しょうがないよ、助けてって、声にならない声で叫ぶような



　 「＿＿うっ、ひぐっ……っ、んん…」



　 そういう、叫びを抑えた、心に刺さるような泣き声をあげるような



　 そんな、痛々しい、そして、先ほどの悪魔のような女とは考えられないほどに



　 ムカつくぐらい、綺麗な顔で＿＿＿＿



　 ドキンッ！！



　 確実に、心臓が脈打った。



　 な、んだよこれ、



　 熱い…ムカつく



　 なんで俺が、あんな人をだましたような女に




　 性格ブスの女に



　
　 抱き付いてるんだよッ＿＿＿＿






　 俺は気が付けば、生徒会室にもう一度入り



　 宮崎美咲のことを抱きしめていた。

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